どんぐりを食べる!どんぐり粉にしてどんぐり餅とどんぐりコーヒー

とって食べる
スポンサーリンク

この記事は

「どんぐりって食べられる?どんぐり餅やどんぐりコーヒーってどんな味?」

という疑問をお持ちのあなたに向けて書いています。

以前、食べられるどんぐりの代表格、マテバシイとスダジイを食べました。

その時の記事はこちら↓

今回はマテバシイのどんぐりからデンプンを抽出して、どんぐり餅にして食べてみました。

デンプンを抽出した後のどんぐりカスは、見た目もコーヒーに似ていたので、乾燥焙煎してどんぐりコーヒーにしてみました。

おいしい?おいしくない?

製作過程と味のレポートをお届けします。

スポンサーリンク

どんぐりころころどんぐり粉。作るのすごい大変

まずは何はなくともどんぐりの採取です。

大気汚染に強く防音性も高いことから、都会の街路樹などでもよく見る「マテバシイ」のどんぐりを拾いに行きます。

マテバシイのどんぐりは入手が簡単なだけでなく、タンニンが少なくアク抜き不要で食べられるどんぐりです。

貝塚などからその実が出土することもあり、古くは縄文時代から食べられてきたと考えられているありがたいヤツでもあります。

街路樹のマテバシイ
都会の街路樹にもよく使われているマテバシイ
マテバシイのどんぐり
上の写真のマテバシイの根元。9月10月には、こんな感じでどんぐり拾い放題です。あなたも街で見たことあるのでは?

「子どもの工作で使うんです、怪しい人ではないですよ」という嘘アリバイのオーラを出しつつ、街路樹のどんぐりを拾い集めます。

どんぐりを水に入れて選別
とってきたどんぐりは水に入れて、浮かんでくるモノをはじきます(虫喰いどんぐりの可能性があるので)

今回浮かんでくるどんぐりはナシでした。新鮮どんぐり!

マテバシイどんぐり200g
水を切って、乾かして重さを量ると200g

どんぐりは拾い放題でしたが、大量に拾いすぎると自分の首を絞めるとわかっていたので控えめで。

で、ここからが一番大変な作業。

ペンチでどんぐりの殻を割り、中の実を取り出します。

中身を取り出したマテバシイ
全部取り出しました

写真だと一瞬ですが、この作業に 3時間 かかりました。

ずっと同じ体勢でやってたから腰とペンチの使いすぎで手が痛い…。

マテバシイどんぐりの実の重さは115g
重さを量ると115g

取り出した実には茶色い薄皮がついていることがありますが、この薄皮は後工程でも取れるのでそこまで神経質にならなくて大丈夫です。

どんぐりの実を粉にする
すり鉢で細かく粉にしていきます

一応フードプロセッサーはあるのですが、非力な上に音がうるさいので、すり鉢で細かくしました(フードプロセッサーの準備と後片付けも面倒臭いので…)。

どんぐりをすり鉢で細かく粉に
時間はかかるけど、すり鉢でも細かくなります
娘ちゃんが手伝ってくれました。ありがたい
途中、娘ちゃん(小5)が「わたしもやってみたい」と手伝ってくれました。物好き父につきあってくれてありがとう
どんぐり粉をふるいにかけるを3、4回
細かくしたらふるいにかけて、残った粗いどんぐりをまたスリスリを3〜4回
どんぐり粉できあがり
きれいなどんぐり粉になりました

すり鉢作業は 約2時間

休日の14時から始めて、食事とお風呂をはさんで作業が終わったのは22時です。

まったくオススメはできませんがw、どんぐりがキレイな粉になったモノを見ると達成感はあります。

パララーっと、持ち上げては落としてを何度か繰り返して粉にした充実感を味わってやりました。

何かを無心で粉にするって作業は、カタルシスがありますな。粉セラピー。

でも今日はもう疲れたので、おひらきー。

スポンサーリンク

2週間後作業再開。なにやら茶色に変色してるけどデンプンを抽出する

どんぐり粉が入ったお椀に袋をかぶせて冷蔵庫に入れて2週間放置しました。

酸化なのか乾燥なのかよくわかりませんがどんぐり粉は、茶色く変色していました。

こんなにも色が変わるんだね…でも休日半分潰した作業なので、やらないという選択肢はもう無いんだよ。サンクコスト。

冷蔵庫に2週間保存でどんぐり粉は茶色に
冷蔵庫に2週間保存でどんぐり粉は茶色に

粉をつまんでみると変な味もしないのでデンプン抽出には影響ないでしょ。イケるイケる。

どんぐりからデンプンを抽出する
どんぐり粉をガーゼに包んでデンプン抽出作業

どんぐり粉をガーゼに包んで、ボウルに張った水につけて揉んでいきます。

中からニュルッとした白いものが滲み出てきます。それがデンプンになります。

ヌメリのある成分が染み出してこなくなるまで、ガーゼを揉みます。

その後はこの液体を放置してデンプンの沈殿を待ちます。

上澄み液が透明になるまで「上澄み捨てる→放置」を繰り返せばデンプンだけ抽出できる算段です。

デンプン沈殿待ち
デンプンを沈殿させるため、しばらく放置。キッチンだと妻に「じゃま」と怒られる可能性があるのでお風呂場で
1時間半放置したどんぐり汁
1時間半放置。底にデンプンがたまってきてるのわかりますかね?
上澄みを捨てたどんぐり汁
上澄み液を捨てたところ。これがデンプンかぁ

上澄みの色が透明になるまでこれを繰り返します。

理科の実験みたいで、この作業ちょっと楽しいです。

沈殿2回目
沈殿2回目
沈殿3回目
沈殿3回目
沈殿4回目
沈殿4回目。もういいかな
変化をgifアニメでどうぞ

「どんぐりの薄皮はあまり気にしなくて良い」と前述しましたが、この上澄みを捨てる工程で水に浮いてきた薄皮を一緒に流し捨てられるというわけです。

上澄みを捨てたら、後はデンプンを乾燥させます。

どんぐりでんぷんをバットに上げて、乾燥
バットに上げて、乾燥させました
乾燥させたどんぐりデンプン
2晩ほど放置でカサカサに乾燥しました
どんぐりデンプンを集める
集めて集めてー
どんぐりデンプン23g
重さを量ると23g

拾ってきたどんぐり:200g
どんぐりのむき実:115g
抽出デンプン:23g

歩留まりが良かったのか悪かったのかは初体験なのでわかりませんが、一応デンプンは取れたってことでしょう!

スポンサーリンク

搾りかすももったいないから、どんぐりコーヒーにしてみよう。どんな味?

デンプンを抽出したあとのどんぐり粉の絞りかす
デンプンを抽出したあとの搾りかす

ねー、パパこれ何?ウ○コ?

と、長男(小3)がケタケタと笑いながらお約束のツッコミを入れにきました。

正しい小学男子だなお前。そのまま育て!

どんぐり粉の絞りかすをつまむ
つまんでみよう

搾りかすをつまんで口の中に入れてみましたが、アクやえぐみはありません。

「どんぐりコーヒー」というものがあるのは知っていたので、見た目もコーヒーっぽいし、乾燥焙煎して飲んでみよう。

どんぐり粉の絞りかすをつまむ次男
私がつまんでるのをみて、次男(6歳)も食べてみたいと。「あじしないね」との感想
どんぐり粉の絞りかすを乾燥
ベランダのエアコン室外機の上で乾燥させてみました
乾燥させたどんぐり粉の絞りかす
2日外で乾燥させました
絞りかすを乾煎り
フライパンで乾煎りスタート
10分乾煎りでほんのり色づいた
10分、中弱火で煎るとほのかに色づいた

焦がさないように、ヘラで混ぜながら中弱火で10分煎りました。

匂いに変化はなかったですか、色はこげ茶色に。

どんぐりコーヒーをドリップ
フィルターに入れて、お湯を注ぎます
どんぐりコーヒー
色はバッチリコーヒーだ!

ドリップ初めは色が少し薄いかなと思いましたが、量を落とすとなんということでしょう、見た目まんまコーヒーです。

ただ香りはコーヒーとはほど遠い香り。

コーヒーが「コク深い香り」だとするならば、かなりライトなあっさり目でした。

しかし不快というわけではなく、木材が蒸された時のさわやかな香りって感じでした。

妻に正体を明かさず嗅いでもらうと、「んーほうじ茶?」との答えが。

焙煎したから香ばしい香りは確かにします。おいしいかな?飲んでみよう!

クセのない優し~い味だな。おばあちゃん家って感じ

妻に「ほうじ茶?」と言われたからそれに引っ張られてるかもしれないけど、コーヒーというよりはお茶です。

市販品として売られていてもなんら問題ない、おいしいお茶って感じでした、ほっこりします。

デンプン抽出後だったので、通常のどんぐりコーヒーより甘みは控えめだったかもしれません。

ただもっとクセのある味を想像していたので、良い意味で期待を裏切られました。自作どんぐりコーヒー、全然イケます。

スポンサーリンク

どんぐりデンプンで、どんぐり餅を作って食べる

どんぐりコーヒーを楽しんだので、本筋のどんぐり餅を作っていきます。

どんぐりデンプンは片栗粉と同じようなもの(片栗粉はじゃがいもから抽出したデンプン)。

なので揚げ物の衣に使ったり、とろみづけに使ったりもできるのですが、片栗粉に砂糖と水を混ぜて加熱させて糊化させ、それを冷やした「でんぷんかき」という素朴なお菓子があります。

それをどんぐりデンプンで作るのが「どんぐり餅」になります。

わらび餅も似たような作り方なので、まぁどんぐりデンプンを使ったわらび餅と考えていただければ良いです。

どんぐりデンプンの重さの3割の砂糖を混ぜて、同じく重さの8がけの水を投入。

鍋で焦げないように弱火でかき混ぜながら加熱します。

23gのデンプンなので、3割7gの砂糖を投入
重さの8がけで190ccの水を入れて火にかける

弱火にかけ、ヘラで混ぜながら加熱します。

「最初これが糊化するのか?」と思うほどゆるゆるの液体状でしたが、モノの3分ほどでねっとりとした形状に。

急に糊化してビビりましたw。一気にくんのね。

加熱3分ほどで、急に糊化&色も一気に茶色に
バットにあけて、粗熱を冷ましてから冷蔵庫に

粉の時より一気に茶色くなって、まったくおいしそうに見えませんw。

ちなみに日本ではあまり馴染みのないどんぐり料理、韓国では一般的な食堂でも提供されることがあるそう。

その中でも代表的なのが「トトリムク」と言われるどんぐりデンプンを固めた料理で、わたしが作っているどんぐり餅と似たようなものです。

トトリムクは甘い味付けではなく、ピリ辛ダレをつけて食べるんですね↓

Amazonでは韓国産のどんぐり粉も売ってます↓

どんぐりの粉400g
どんぐりの粉
¥1,458(2023/01/26 10:39時点)

「ほろ苦い風味」とのことなので、タンニンのあく強めのどんぐりをあく抜きして粉にしてるのかもしれません(マテバシイ・スダジイ等はあく少な目。ミズナラ・コナラ・シラカシなどはあく強め)。

スポンサーリンク

どんぐり餅を食べてみる。どんな味?

冷蔵庫で冷やして固めたどんぐり餅を、夕食後のデザートに食べました。

どんぐり餅を小分けに

餅というよりは、ゼリーっぽいですね。

水分量を多めで作れば、もうちよっと緩めの餅感になるのかなと。

黒蜜ときな粉をかけて、いただきまーす

どんぐりの味は…しないな。クセなく普通に食べれる

硬めの葛餅って感じ。黒蜜ときな粉の味

食感が少しザラザラしていますが、味にクセは全くありません。

見た目「泥の破片」を食べてるように見えますが、見た目ほど味にインパクトはないです。

むしろ優しい味、まぁデンプンなので当たり前なんですが。

子供たちにも好評であっという間になくなりました。

黒蜜きな粉味なので、子供たちには好評であっという間になくなりました。

まとめ

大変だったけどやって後悔なし!次の企画も思いついた!

かけた時間と手間、それに見合うおいしさか?と問われれば正直そんなでもないですw。

だけどやってみたかったんだからしょうがない!

どんぐりコーヒーもどんぐり餅も、「どんな味になるんだろう?」と作りながらドキドキして楽しめます。

ただ人にオススメするかと言われたらオススメしませんw。だって大変だもの。

でもこの体験は私だけのもの!やって後悔はないですし、こうやって発表して読んでもらえるなら満足です。

クセなく普通に味わえたので、「かつて縄文人もどんぐりを粉にして食べてたのかな」と想像しながら食べると、2,000年前にタイムスリップした気分になります。

マテバシイは殻を割るのが大変でしたが、スダジイなら勝手に殻が割れてくるので粉にするのもマテバシイより簡単そう。

と思って、すでにスダジイのドングリを拾って粉にして保管してます!

つーわけで次はスダジイの粉を使ったクッキングです。時間と記事にできそうな盛り上がりがあれば書きますので期待しないで待っていてください(と、思ってたんですが冷蔵庫に入れて放置してたらカビました(泣)。来年書きます!)。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。

↓ページ下部に「関連記事」「人気記事ベスト10」があります。お時間がある方は見るだけみてやってください(願)。

コメント