
評判通り、とっても美味しい出汁の出るカニでした。
前々から興味のあった「カニ釣り」に初挑戦してきました。
釣りと言えば、初心者には少し敷居が高いですよね、私もそんなイメージです。
ですがこのカニ釣りは、私のような釣りど初心者でも簡単に釣れました。
大事なのは場所だけで、釣竿もいりません。
技術もほぼいらないので、子供でもできます。
初挑戦で2匹釣ってきましたので、当日の模様をレポートします。
カニ釣りで釣れるカニ
今回釣ってきたカニは「イシガ二」と言うカニです。

イシガニ 画像引用:ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑
市場魚介類図鑑 イシガニ
上記のぼうずコンニャクさんのサイトによると、
内湾や汽水域に多いカニで、あまり流通に乗ることはない。ガザミよりも岸による習性が強いようで、子供でもつかまえられる。漁業の対象というよりも漁村などで自家消費されることが多い。ガザミ、タイワンガザミなどと比べると落ちるが、味のいいことは漁師さんなどが力説すること。
との事。
本当は食べ応えのあるタイワンガザミを釣りたかったのですが、今回釣れたのはイシガニでした。

タイワンガザミ 画像引用:ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑
ただこのイシガニも可食部分は少ないものの、良い出汁が出て、「味噌汁にするととっても美味しい」カニだそう。
日本全国にいて、岸壁に寄りやすい習性があるそうなので、後述する仕掛け「カニ網」を岸壁から放るだけで捕まえられます。
カニ釣りの仕掛け「カニ網」
カニ釣りに必要なのが、上の写真の「カニ網」です。
行徳の釣具屋さんで680円で購入しました。
カニ網はカニが絡まる網部分と、エサを入れるミカン袋部分、重り、ひもがワンセットになった仕掛けです。
釣竿につけて投げるために、紐なしバージョンなんかも存在し、何種類かバリエーションもあるみたいです。
ミカン袋部分にエサを入れ縛り、海に放り投げます。
エサの匂いに誘われてやってきたカニが、網に絡まって動けなくなったところを釣り上げるという算段です。
エサは匂いが強いものが良いそう。
サンマやサバなど、内臓ごとぶつ切りにしたものが良くおススメされています。
今回のエサは生カツオ。
スーパーで閉店間際に50円で売られていたものを冷凍しておきました。
これを岸壁から放り投げます。
カニ網を仕掛ける時大事なのは、「底が砂地の所」に仕掛ける事。
牡蠣殻等があったり底が荒れている場所だと、カニ網が根掛かりして切れてしまいます。
これだと仕掛けが何個あっても足りませんし、海中に残されたカニ網が無限に生き物を捉える凶器と化してしまうそうです。
環境面を考慮しても気をつけたい所です。
市川港にやって来た!
今回の挑戦場所は市川港。
上のストリートビューのあたりにクルマを止められます。
ここの場所は干潮時には干潟が出来るのを知っていたので、底は砂地のはずです。
また、ネットなどで調べるとカニ釣りの実績のある場所らしいです。
他にも近隣では行徳港や浦安の岸壁なんかも釣れるみたいですね、今度チャレンジしてみたいと思ってます。
いざ、カニ釣りスタート!
今回訪れたのは9月下旬の日曜日の17時過ぎ
潮見表を見て調べると満潮時刻が18時頃だったのでちょうど良い時間です。
カニ釣りは夜が適しているらしいです。
ではそれを狙ってきたのかと言うと、そうではなく、昼間子供らと遊び、役割を果たしたので嫁に、

ちょっとだけ釣りしてきていい?
と、嫁に許しをもらい出張ってきました。
我ながら釣りバカ日誌の浜ちゃんみたいなことしてるなと思いました(笑)。
カニ釣りに持参した道具
- カニ網
- エサの生カツオ
- バケツ
- ブクブク(エアーポンプ)
- 軍手
- ヘッドライト
軍手はハサミで挟まれた時の被害を軽減するための予防用。
挟まれると「泣いちゃうくらい痛い」と事前情報を仕入れていたので…。
ヘッドライトは夜のカニ釣りには必須ですね、カニを網から外す時に両手が自由になります。
無ければ懐中電灯とかでも大丈夫だと思いますが、手元を照らせて、両手が自由にならないとカニ網からカニをはずすのは大変です。
バケツは釣り用のビニール製の岸壁からも海水をすくえる奴があった方が良かったですね。
カニが釣れた時に海水を汲みに、汲める場所まで移動するのが面倒でした。
ポイントを変えながら仕掛けを放る
カニ網を放り投げて、5分ほど放置後引き上げます。
1等目の引き上げの時、網が引っかかる感じがしました。
恐らく底が荒れている所に投げてしまったようです。
ここで仕掛けが切れたら元も子もないので、ポイントを変えながら、網があまり引っかからない場所を探しました。
後日、潮が引いている時に市川港を再訪したのですが、岸壁近くは意外と障害物が多く、カニ網を持っていかれるリスクがあるなと思いました。
時間に余裕がある方は、大潮の干潮時など、大きく潮が引いている時に下見に来て、ポイントを探しておくと良いかと思います。
じゃないと、1等目でカニ網がパーなんて事にもなりかねません。
イシガ二釣れた!
5分おきに網を引き上げての4投目。
なんの手ごたえもないまま、あっさりイシガ二が釣れました!
釣れてとっても嬉しいのですが、次に待っているのはカニを網からはずす作業。
事前に調べていたのですが、初めてなので手間取ります。
初見で、

と思いましたが、やり方はカニを押さえ、網を奥へ奥へと送り(ハサミの方に網を送りながらはずす)、地道に外すしかないです。
その後も上げては放るを繰り返し、30分後に2匹目を釣り上げました。
2匹目になると網から外す作業もとってもスムーズに出来ました
1分足らずで外せました。
結局この日は2時間2匹で終了。
ボウズも覚悟していたので、初挑戦で2匹も釣れたら上出来です。
釣りの醍醐味の「強い引き」とかはないですが(笑)、難易度が低くて簡単で良いです。
網から外す作業に最初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば無問題。
イシガ二の味噌汁を作る
エアーポンプを使って生きたまま持ち帰ったイシガ二を料理します。
イシガ二はワタリガニの一種でワタリガニ類は鮮度が命らしいです。
死んだ後だと、急速に臭みがでて味が落ちるらしいので、釣ってきたらとっとと処理してしまいましょう。
ネットで調べると、「イシガ二のどこかのパーツを外して砂袋を洗え」的な事が書かれてましたが、こちとら素人、そんな怖いことはできません(笑)。
流水でジャブジャブして、挟まれないようにタワシでゴシゴシして終了です。
氷水に入れると一瞬おとなしくなるそうなので、そのスキを狙ってゴシゴシしてもいいですね。
調べたレシピだと、「イシガ二をまっぷたつにしてから茹でる」と書いてありましたが、生きているカニにそんな怖いことができるわけありません(笑)。
茹で上がってすっかり大人しくなったカニを引き上げハサミで2つに割り、再度鍋に投入しました。
イシガ二の味噌汁を食べる
翌朝、トーストと一緒に朝食にしました。

うん、確かにイイ出汁が出てて美味しい。
評判通り、イイ出汁が出ています。
可食部分は少ないのですが、カニ味噌も美味しいですし、ハサミ部分は少ないながらもまとまって身が食べられます。
シーフードカレーに使ったり、鍋に使ったりと、汁物の料理には汎用的に使えるくらい美味しいと思います。
何より簡単に釣れる!
釣り竿もいらないし、カニ網とエサだけあれば始められるので、初期投資もほぼかからないお手軽な釣りです。
まとめ
いつかは釣りたいぞ、タイワンガザミ!
今回はイシガニ釣りでしたが、本命はあくまでタイワンガザミです。
タイワンガザミは岸壁から少し離れた砂地の所にいるとの情報も見たので、釣竿とリールを買って、釣りデビューしようかと思ってます。
イシガニの味噌汁は家族にも好評でして、なんの予備知識のない長女と長男も「パパ、カニの味噌汁おいしかった」と言ってくれました。
うちの嫁はカニ好きでして、イシガニではなく、もっと食べ応えのあるタイワンガザミを食べさせて、得点を稼ぎたいという狙いもあります(笑)。
私がカニ網をやってみたいと思ったのは、ライターの玉置さんの記事を読んだから。
こちらも参考にしてみてください。九十九里のカニ釣りも面白そうですよねぇ。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。
↓ページ下部に「人気記事ベスト10」があります。お時間がある方は見るだけみてやってください(願)。
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