
春の定番野草と言ったらコレ!
河川敷に自生している菜の花を摘んで食べました。
菜花の部分は和え物に、葉は漬物に、根はおろして食べました。
今までも自生する菜の花を摘んで食べたことはあるのですが、根も葉も1株まるごと食べたのは今回が初めてです。
菜の花の葉っぱは食べれるのは知っていましたが、根も食べれるとは、意外な発見でした。
どんな味だったのかレポートしたいと思います。
そもそも土手や河川敷に自生する菜の花は食べれるのか?
ハイ、食べれます。
ワタシ、過去に何回か摘んで食べてます。
排気ガスまみれや農薬が撒かれていそうな所のモノは流石のワタシも敬遠しますが、基本問題なく食べれます。
この後の説明に出てきますが、食用の栽培種ではないので多少苦味はありますが美味しくいただけます。
セイヨウアブラナの予想される被害または生育を脅かす要因
春に黄色い花畑となり美しいのですが、ほかの植物の生育場所はなくなってしまいます。また根が堤防を弱くする原因になるとして防災上の問題も指摘されています。
情報引用:野田市ホームページ

と言う見解もあるくらいなので、モラルの範囲内で摘んで食べるのは全然問題ないと思います。
「菜の花」と言うのは アブラナ科アブラナ属 の花の総称
では先にちとお勉強を。
興味がない方は読み飛ばしてください。知らなくても問題ない話なんで。
菜花(なばな)と聞くと「菜の花の花芽部分」を想像します。それは間違いではありません。
ただ、菜の花というのは一種類ではありません。
菜の花とは、アブラナ科アブラナ属の野菜の花をまとめて「菜の花」と呼びます。
なのでアブラナ科アブラナ属の野菜、
- 白菜
- コマツナ
- チンゲンサイ
- キャベツ
- カブ
- ブロッコリー
などの花も「菜の花」になります。
ちょっと見てみましょう。



みんな黄色いお花!
スーパーなどで売られている一般的な菜花は、食用に品種改良されたモノ。
観賞用の菜の花も食用のなばなも元は同じものですが、食用は味の面で、苦みやアクを少なくするなど、大幅に改良されています。他にも、茎が柔らかいこと、摘取りを継続していくために脇芽の出が早く旺盛なこと、蕾がそろった大きさであることなどの点が改良されています。
情報引用:千葉県ホームページ


で、今回私が摘んできたのは河川敷に自生していた菜の花です。
土手などでよく見る菜の花は「セイヨウアブラナ」か「セイヨウカラシナ」もしくは「その交雑種」で、食用の菜花よりは多少苦味は強いですが問題なく食べれます。
全国的に「菜の花」と言われた時、この「セイヨウアブラナ」か「セイヨウカラシナ」を指すのが一般的です。
セイヨウアブラナは菜種油を取るため、セイヨウカラシナは食用のために栽培が盛んになり、それが川の土手などにも自然に広がっていったと思われます。
情報引用:Hondaホームページ
Honda公式ホームページ 春の到来を告げる「菜の花」について知ろう!
今までも柔らかそうな菜花部分を摘んで食べたことはあったのですが、今回とある記事を読んで葉も食べれるとわかったので試してみたと言うわけです。
以上、お勉強おわり。
自生する菜の花摘み。セイヨウアブラナとセイヨウカラシナの違い




5、6株の群生が、2〜30mおき間隔で発生していたので、何個かのコロニーから適当にいただいてきました。
写真から伝わるかわかりませんが、この日はかなりの強風で菜の花もすごいあおられています。
河川敷や土手に自生する菜の花は「セイヨウアブラナ」か「セイヨウカラシナ」と先ほど書きました。
どちらの菜の花も食べれるので、摘みに行った時は気にもしなかったのですが、この記事を書くにあたり調べると、自分が摘んできた菜の花の写真を見ると、おそらくセイヨウアブラナをメインで摘んできたようです。
セイヨウアブラナとセイヨウカラシナの見分け方は葉の基部が茎を抱くかどうかで見分けられるとのこと。

画像引用:Hondaホームページ

画像引用:Hondaホームページ
セイヨウアブラナは葉が茎を巻くように生えてきます。
一方のセイヨウカラシナは葉がストレートに伸びてくるのが特徴だそう。

一般の人が摘んで食べる分には、どちらも食べれて多分似たような味なので何も気にする必要はないと思います。
セイヨウカラシナの方がその名の通り辛味が強いらしいです。
菜花は和え物に

まず柔らかそうな菜花だけを調理しました。

市販のものより確かに少し苦味と辛味がありますが、私は問題なく美味しいと思いました。
ただ娘ちゃん(9歳)は

ちょっと苦いね
と言っていたので、子供向けではないかもしれません。
時期もあるかもしれませんね。
菜花は花が咲くと苦くなるそうなので、時期としてはもうちょっと早い方がよかったのかな。
菜の花の葉っぱを漬物にして食べる
ハイ、ここからが今回やりたかったことです。
この記事を読んで、菜の花を漬物にしてみたいと思ったのです。

こちら発酵学の権威、小泉武夫先生のWebマガジンの記事。
小泉武夫さんは日経の夕刊で食コラムを書かれているので知ってる方も多いのでは?
私もかつて会社が日経をとってた時は読んでたんですが、会社が新聞取るのをやめたので最近は読んでいません。
もやしもんの樹(いつき)教授のモデルとかそうじゃないとかの話もありますよね、この方。

根ごと抜いてきた菜の花には立派な大根部分が。
根ごと抜いてきたのは深い考えがあったわけではなく、葉を摘むのがいちいち面倒だったので抜けそうだから抜いてきただけです。
そうしたら大根みたいな根がついていてびっくりしました。
Yahoo知恵袋で調べると、「おいしくないからやめとけ」的な意見もありましたが、実際食べたことの無い方の意見だったっぽいので一旦保留で。



熱湯をかけると爽やかな匂いが立ちのぼります。
お湯かけただけで凄い良い匂いです。
なんでだろ?匂いの成分が高温で溶け出すのかな?

塩の分量は適当です。
もし塩辛くなりすぎたら、塩抜きすれば良いと思ってるんで。





重しは必要なかったかもしれませんが、漬物感を出す為になんか上に乗せておいた方が良いかなと思って…。
袋を二重にしなかったので、途中様子を見ると袋に穴が空いていたのか汁が漏れていました。
バレると嫁さんに怒られるので、しれっと掃除して袋を二重にしておきました(笑)。
根っこはおろして食べてみる
保留にしておいた根っこ部分ですが、見ると大根によく似ています。

嫁さんに「これ何に見える?」と聞いてみると

んーわさび?ホースラディッシュ?
との返答。
調べてみると
- 大根はアブラナ科ダイコン属
- わさびはアブラナ科ワサビ属
- ホースラディッシュはアブラナ科セイヨウワサビ属
同じアブラナ科の仲間なので根っこ形状が似るんでしょうね。
ネットをあさると、あー、いますね菜の花の大根食べてる方。
でもこっちのページだと食用には向かないと書いてある。

冬に根が大きく膨らんでカブのようになります。春の開花結実に向けて、養分を貯えたものですが、カブとは異なり、かたくて食用には向きません。
情報引用:野田市ホームページ

まぁ毒さえなければ問題ないので、食べて判断してみよう!


菜の花の大根は、普通の大根と違って水分が全くありません。
おろすとパサパサな感じですが、一口つまんでみると、ちゃんと辛い大根おろしでした。
全然食べれるぞ、コレ。
菜の花の漬物と大根おろしをいただきます

昼につけた漬物と大根おろしを晩御飯でいただきます。
まずは菜の花の葉の漬物から。


うん、塩気もバッチリ。ピリッと辛くてちょっと苦くて美味しいな
辛味を感じたのは、セイヨウカラシナが混じっていたからか、それともセイヨウアブラナの葉も辛味があるからなのかはよくわかりませんでしたが、とにかく美味しい漬物です。
茎の部分もポリポリと食感良く、食べてて心地良いです。
市販されてても、全然問題ないと思える美味しい漬物でした。

漬物をご飯と混ぜて菜飯風にして、おろしに醤油をちょっと垂らして食べてみました。

こりゃ普通にうまいよ。この菜の花大根おろしも全然イケるな
菜の花大根も、おろせば全然食べれるとワタシは感じました。
そりゃ本物の大根おろしの方がもちろん瑞々しくておいしいですが、野趣あふれてこれはこれでアリです。
菜の花を一株まるごと食して大満足です。
まとめ
今度はセイヨウアブラナとセイヨウカラシナを意識しよう!
この記事を書いているのは3月末なので、この春にもう1回くらい菜の花を摘めれば良いなと思っています。
その時はちゃんとセイヨウアブラナとセイヨウカラシナを意識して摘んで、辛味の差とかを確かめたいなと思いました。
業務スーパーで確か菜花の冷凍食品を見た気がするので、多分茹でて冷凍もいけるはずなので、大量に摘んできて保存しようかな。
もう少しで大好きな潮干狩りシーズンなので、アサリと菜の花のパスタとか考えただけで最高じゃないですか。
春はいっぱい野草が出てきて忙しいですねぇ(笑)、勝手に忙しくしてるだけだけど。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。
↓ページ下部に「関連記事」「人気記事ベスト10」があります。お時間がある方は見るだけみてやってください(願)。

コメント
こんにちは❗今まで土手で摘んだ菜の花レシピのレパートリーが少なく、記事を読んで参考になりました。
野趣溢れるってのがいいですね。
スーパーで売ってる野菜は少々パンチに欠けますよね。
自宅の冷蔵庫も菜の花ストック無くなったのでサイクリングがてら摘んでこようかな~
コメントありがとうございます。
菜の花の大根は本当にたまたまです、ものぐさが良い方向に転びました。
スーパーで売ってる野菜も美味しいですよ(笑)、農家さんが一生懸命作って売ってるだけあります。
冷蔵庫に菜の花ストックがあるなんて上級者ですね、美味しいですもんねー菜花。
今回の採取場所は、まぁまぁ我が家からの行動範囲内なので来年以降も楽しめそうで良いところ見つけました。
自分だけの採取ポイントっていいですよね。