春山菜 庭に生えてたウルイを食べる。間違えやすい毒草も

とって食べる
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この記事は

「春の山菜のうるいってどんなもの?都会にもあるの?」

という疑問をお持ちのあなたに向けて書いています。

時期はちょっと遅かったけど、ポテンシャルは感じました

実家の庭に生えていた「ウルイ」を摘んで食べてみました。

ウルイという山菜・野草があるのは知っていましたが、実家の庭に生えてるとは…。

父曰く「もらって来て、植えたら生えた」とのことで、多分何年も前からあったのでしょうが、存在に気づかずスルーしていました。

食べた感想ともろもろ調べてわかった情報をお伝えします。

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父の知人宅のお庭でウルイ発見

そもそものきっかけはタケノコ堀りでした。

昨年に引き続き今年も父の知人宅でタケノコ堀りをさせてもらったのですが、そのお宅のお庭で、なーんか見たことある野草を見つけたんです。

ウルイ?
撮影日は2022年4月16日
ウルイ?
んー、これはウルイか?

わたしはスーパーによく買い物に行くのですが、春先に「ウルイ」が売られているのを見ていたので、それが頭の片隅にあったんです。

画像引用:Twitter

市販のものより色の濃い印象を受けましたが(市販のものは黄色っぽい)、東北の山奥出身の父に聞いてみました。

親父さー、これってウルイ?

ん?あぁそうだ

流石にヨソのお宅の庭のモノを勝手に摘んでいくわけにもいかないので(タケノコ堀りは許可もらってます)、形状だけを目に焼き付けて帰ったのですが、GWの連休中に実家に帰ると、ん?なんか似たモノがあるような。

実家の庭のウルイと思わしき植物
撮影日は2022年5月6日。船橋の実家の庭にて

親父さー、庭のあそこに生えてるのってウルイ?

そうだ

前も○○さん家のタケノコ堀りの時も聞いたじゃん。なんで『ウチの庭にもあるぞ』とか言わないの?オレ最近食べられる野草とかに興味あってさ

聞かれなきゃ言わないし、他に食べれるモノが一杯あるのになんでわざわざこんな草食べる必要があるんだ

と、キレ気味に言われました。

山奥生まれの父としては、野草とかはもはやわざわざ食べる必要もない感じなんですよね。

逆に野草や山菜に馴染みがない、ベッドタウン育ちのわたしなんかが興味があると。

ないモノねだりなんですよねぇ、やっぱり。

と言うわけで数本お試しで摘んで、同定して食べてみることにしました。

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そもそもウルイとは?ウルイはオオバギボウシ(大葉擬宝珠)の若芽

「ウルイ」でGoogle検索をかけると「オオバギボウシ」と出てきます。

Wikipedia オオバギボウシ

北海道、本州、四国、九州までの広い地域に分布している。山地の草原や林縁に見られる。早春の若葉は山菜のウルイとして利用される。
~中略

オオバギボウシの若葉はウルイと呼ばれ、山菜として賞味される。春先の若葉が丸まって立つように生え、葉の色がうり類の皮に似ているので、瓜菜(うりな)が転化したと言われている。別名としてウリッパ、アマナ、ギンボ、山かんぴょうなどがある。

北海道、本州北部・中部の山地や丘陵・草原などの湿りけのあるところに自生している多年生草本。ギボウシ属の雑種として20種以上が知られている。葉の長さは20~25cm。古くから山菜として食べられてきたが、丈夫で株がふえやすく、葉や花も美しいので、栽培もされており変わった型や種間雑種もある。薄紫色の清楚な花を咲かせ園芸用に取り扱われていることもある。ここでは山菜としてのウルイを取り上げる。

情報引用:Wikipedia オオバギボウシ
画像引用:JAグループ とれたて大百科

JAグループ とれたて大百科「ウルイ」

うるいは(中略)〜古くから山菜として食用にされてきました。
今では他の山菜と同じように促成栽培が進み、一般のスーパーなどでも見かけるようになりました。
促成栽培の場合は籾殻などで苗を深く被せ軟白栽培されているので、軸の白い部分が長くひょろっとした姿をしています。

情報引用:フーズリンク旬の食材百科「ウルイ」

スーパーで見かける黄色いウルイは、軟白栽培したものなんですね。

黄ニラやわたしがかつて挑戦した軟白栽培のたんぽぽ、ピサンリ・ブランと一緒だ。

ウルイのなんたるかがわかったので、食べてみましょう。

ただ野草・山菜食は完全に自己責任。慎重には慎重を期します。

最近もスイセンとニラの誤食で食中毒のニュースを見ましたから。

父は「ウルイだ」と言っていましたが、ちゃんと同定して食べないと怖いです。

誤食は知り合いから「○○です」と言われて疑わずに食べて、食中毒になる高齢者が多いそうですよ。

画像引用:厚生労働省ホームページ

厚生労働省 有毒植物による食中毒に注意しましょう

父は「観賞用としてどっかからもらって来た」と言っていたので、食用種ではないかもしれませんし、雑種の可能性もありますが、毒さえなければまぁ食べれるだろうなと。

ウルイの苗もこんな感じで売っているんですね↓

野草食をする時はいつもまず少量を食べて、一晩寝て問題がなければ残りを食べているので、今回もその作戦でいきます。

で、ウルイと間違えやすい毒草としては「バイケイソウ」なるものがあるそうです。

詳しくはこちらから↓

宮城県ホームページ 「ウルイ」に似た毒草による食中毒が発生しています!

画像引用:宮城県ホームページ

ウルイには長い柄がありますが、バイケイソウには柄はないそう。

実家の庭のウルイと思わしき植物
実家の庭のウルイと思われるモノ。うん、柄はあるね
画像引用:宮城県ホームページ

ウルイの葉脈は中央の太い葉脈から左右に分かれるそうですが、バイケイソウは中央に葉脈はなく、平行に走る葉脈。

実家の庭のウルイと思わしき植物
わかりづらいけど、中央から左右に葉脈あるね

まぁ長い柄があるので、大丈夫でしょう。

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庭に生えてたウルイを食べる

茹でてまず少量を食べてみました。

ウルイ
3本摘んできました
ウルイ
細かく刻んで
ウルイを茹でる
柄の部分が硬そうだったので3分茹でました

葉の部分を少量ちぎって食べて、一晩寝ても体に不調は出なかったので翌日ポン酢マヨネーズで食べました。

ウルイのポン酢マヨネーズ
ウルイのポン酢マヨネーズ

育ちすぎか…全体に硬いな

若芽の時期を過ぎていたからか、葉の部分はかなりゴワゴワします。

食べれなくはないけど、美味しくないです。

細めの茎のモノを1本摘んできていて、それに関してはシャキシャキと良い歯応えで美味しい山菜でした。

程よくヌメリもあって、これはイケる。

長男(8歳)にも柔らかそうな部分を分けて食べさせましたが、「全然食べれる」と言っていました。

もう少し早めの時期か、大きく育っていないモノを食べれば良かったですね。

まとめ

来年はもう少し早めに摘もう

まさかの実家に春山菜だったので、来年はもう少し早い時期に摘みたいと思います。

軽く調べると、「スーパーで買ったウルイを水につけておいたら根が出た」というのを見たので、増やせるのであれば増やして軟白栽培に挑戦なんてことも出来るかと。

クセのない美味しい山菜だったので、今回はお試し少量でしたが、時期さえ間違えなければ色々な料理に使えそうです。

実家の庭での採取でしたが、一度実物を見ると目と脳が覚えるので、他の野草やキノコの捜索時にも見つけられるかもしれません。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。

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