多分誰でも試せます。物好きの皆さん参考にしてみて
かつてそこらに生えてるたんぽぽを摘んで、食べてみました。
その過程で、たんぽぽはフランスなどで野菜として食べられていることを知りました。
そのままだと苦味が強いので、苦味を軽減させる為に食用に陽をあてずに作られているそうで、この作り方を軟白(なんぱく)栽培と言います。
ホワイトアスパラガスや、岡山県名物の黄ニラなんかもこの作り方ですね。
軟白栽培されたたんぽぽはフランスでは「Pissenlit(ピサンリ)・Blanc(ブラン/白いの意)」と呼ばれ、サラダなどで使われるそう。
作るのに手間がかかり難しいそうで、高級野菜として売られています。
↑250gで3,000円!
ただ、「陽に当てずに育てれば良い」と言う事なので、ネットで調べるとやり方がだいたいわかったので挑戦してみました。
基本、暗闇に放置で良いので、そこまで大変と言うこともなかったです。
売られている商品と比べると、そこまで立派に栽培は出来ていませんが、個人でお試しする分には十分です。
失敗したパターンも含めて、その模様をレポートします。
まずはたんぽぽの収穫
まず、何はなくともたんぽぽを取ってこなくてはいけません。
採取日は2021年3月27日。
家の近くの公園と駐車場で2株採取しました。
いざたんぽぽを根ごと掘って取ろうとすると、根がかなり深くまで張っていることに気付きます。
頑張って結構深くまで掘りましたが、最後は面倒になって力づくで抜いたので、根の先は切れてしまいました。
ま、たんぽぽは生命力豊かだし大丈夫だろう!
一応これで切った部位から新たに葉が生えてくるそう。
たんぽぽの生命力ってのは凄いですねー。
ただ嫁さんには
なにか又バカなことを…
と、思われているのは間違いないので、邪魔にならないようにベランダのワタシに許されているスペースで段ボールを被せて栽培しました。
ただ、これが見込み違いで失敗するのですが…(後述します)。
ちなみに切り落とした葉は茹でてマヨネーズで和えて食べましたが、まぁ苦いこと。
ゴーヤっぽい体に良さげな苦味ですが、なかなかパンチありました。
この苦味が軟白栽培で軽減すると言うことなので、比較として苦ーいタンポポを食べておく意義はありますけどね。
たんぽぽの軟白栽培の経過
水は1〜2日ごとに変えればOK。
栽培3日目
栽培5日目
栽培7日目
で、ここらでちょっと疑念が。
「段ボールの中は本当に暗いのかな?」と思うようになりました。
と、言うのも放置環境が上の写真の様な環境で、ぼちぼち陽もあたります。
生えてきた葉がネットで調べたピサンリより緑色なのも気になりました。
一応継ぎ目にはテープを貼って、中には新聞紙を入れておいたのですが、「中は結構明るいんじゃないか?」と思うように。
「でも確かめる術ないしなー、どうするかなー」と思っていると、そうか、スマホカメラのセルフタイマーがある事を思い出しました。
あぁ、こりゃ全然ダメだ
やはり屋外の環境で段ボール程度では真っ暗にならず。
まぁ、「失敗は成功のもと」と言うことで、このまましばらく放置してどうなるか様子を見ることにしました。
ちょっと面倒になってしばらく放置していたら、かなり元気がなくなりました。
10日〜2週間位が適正な栽培期間っぽいです。
改めて商品のピサンリと比べてみると、暗さが甘かったからか、黄色というよりは黄緑ですね。
うん、軽減はされてるがまだそこそこ苦いな
歯応えは良いです、シャキッとして野菜感は出ています。
ただ軟白ぶりが甘いからか、まだまだ苦味が強かったです。
まぁ初めてなので、失敗することもありますよね。
知見が溜められたので、再チャレンジしてみましょう。
我が家いちの暗黒空間を発見!場所はアソコ
やはりベランダ段ボールでは厳しいと言うことで、室内で常時暗い場所を探しました。
嫁さんの主婦作業の邪魔にならず、子供たちも手出ししないような場所は、狭い我が家ではなかなか見つからず。
が、ついに見つけました!
そうです、トイレです(笑)。
トイレの収納棚に使っていないスペースを見つけました。
ここでこじんまりと育てる分には嫁さんにも怒られないでしょうし、子供らも手は届かない!
「トイレで育てたものを食べる気か?」と一部で思われそうな意見は聞こえないフリをして(笑)、まぁ食べるのワタシですし、ワタシが気にしなければ全然問題無しと言うことで。
2度目の採取日は5/1。
前回採取の3月末は黄色い花を咲かせていたたんぽぽが多かったのですが、5月になると花の時期はほぼ終わっており、伸びきったたんぽぽが多かったです。
この記事を見て「試してみようかな?」と思われた奇特なアナタ!
やるならば季節的に3月が伸びざかりのたんぽぽを採取できてオススメの時期ですよ。
前回の経験から、切断する位置はなるべく根の近くの方が良さげとわかったので写真のように切りました。
ちなみにトイレの棚もセルフタイマーで写真を撮りましたが、完全なる暗黒空間でした。
撮った写真を載せてもいいのですが、ただ単に黒い画像なので割愛しますね。
トイレたんぽぽの成長過程
栽培2日目
栽培6日目
栽培8日目
栽培11日目
栽培17日目
水だけだとやはり栄養が足りないのか、商品のピサンリのようにわさわさと茂った感じにはなりませんでした。
それでも前回のモノより色はかなり黄色く仕上がりました。
少ないですけど頂いてみましょう。
あ、これは美味しい苦味だわ。なるほどね。
どこかで見たページで「ピサンリは上品な苦味」と書かれていましたが、その通りですね。
食感はシャキシャキと歯応えがあって心地よいです。
苦味もほのかにありますが、まんま食べた時と比べると、相当軽減されてます。
これは食材として全然ありです、人気があるのもうなずけます。
サニーレタスとかって多少苦味がある感じじゃないですか、それに近いですね、それよりちと苦い感じ。
嫁さんにも食べてもらいました
うん、ただの葉野菜だね。苦くもないよ。根元の方の後味がちょっと春菊っぽいかな
暗闇の中で必死に育とうとした、たんぽぽの生命力を頂いている気持ちになりました。
ちょうどワタシこの時怪我明けでして…たんぽぽの生命力を貰って「怪我よ早く治れ!」と思いました。
まとめ
来年はもっといっぱい食べたいかも!
なんちゃってピサンリ・ブラン、大変美味しかったです。
来年はもっと量を食べたいので、株をもっと多く採取してくるか、水に水耕栽培用の液肥を使おうかなと考えています。
時期を変えて試してみたり、水耕栽培ではなく土に植え替えて軟白栽培してみたり、他にも試せることがありそうですね。
基本、暗黒場所に放置するだけで勝手に生えてくるので、ものぐささんでも出来ますし、葉が伸びてくるのを日々観察するのもなんか元気を貰えます。
来年は10株位取ってきて試してみようかと。
たんぽぽはそんじょそこらにいっぱい生えているので、簡単にお試しできるので、物好きさんたち、是非(笑)。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。
↓ページ下部に「人気記事ベスト10」があります。お時間がある方は見るだけみてやってください(願)。
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