好みにもよりますが、意外とイケマス
2020年3月末、私の住む千葉県にまだコロナウイルスによる外出の自粛要請が出ていない頃、実家の用事で出ざるを得ない時がありました。
午前中で用事を終え、ちょっと緑の多い場所の近辺だったので、アミガサタケを探しに寄り道して帰る事にしたのです。
ちなみにアミガサタケと言うのはこう言うキノコ。
春に桜やイチョウの木の下に生えてくるキノコで、この記事を読んでから「見つけてみたい」とここ数年機会があれば探し続けているのです。
結果から言うとこの日もアミガサタケは見つけられず(→見つけて食べました!)。
森の中を2時間位散策して何も成果がないのも悔しいので、ならばと「たんぽぽの葉」を採取して持って帰る事にしました。
さぁ、どうやって食べてやろう!
実は食べられるたんぽぽ。栄養価も豊富
以前つくし採りのついでにたんぽぽの花を天ぷらにして食べました。
ただ「たんぽぽの葉」はまだ未食でした。
たんぽぽはヨーロッパでは野菜として食されているそう。
食用に陽をあてずに作られて(軟白栽培と言うそう、ホワイトアスパラガスとかもコレ)、フランス料理では「Pissenlit(ピサンリ)」と呼ばれ、サラダなどで使われるそうです。
ビタミンA、タンパク質、カロチン、鉄、カルシウムなどを多く含み、たんぽぽの根はコーヒーにして飲むこともあります。
上の写真を見る限りフランスでは野菜として食べられていて、更に結構美味しそうじゃないですか。
【2021年6月追記】
↑で紹介したたんぽぽの軟白栽培に挑戦して、食べてみました!
知らなかったよ、たんぽぽの見分け方
この記事を書くにあたりたんぽぽの事を調べたら、主に日本で見られるたんぽぽには2種類ある事を知りました。
- 在来種の「カントウタンポポ」
- 外来種の「セイヨウタンポポ」
カントウタンポポは外来種のセイヨウタンポポに駆逐されて、かなり数が減っているそうです。
セイヨウタンポポはいわゆる「侵略的外来種」という奴で、野菜として持ち込まれたものの食用としては根付かず、全国に広がっていったという説があります。
日本では1904年に北アメリカから北海道の札幌市に導入され、全国に広がった(札幌農学校のアメリカ人教師W.P.Brooksが野菜として持ち込んだという説がある)
引用:Wikipedia セイヨウタンポポ
食用として持ち込まれたものの根付かず、野生化したと言う点では、かつて私が食べたアメリカザリガニと一緒ですね。
2つのたんぽぽの見分け方は「がく」のような「総苞片(そうほうへん)」が反り返っているかどうか。
タンポポです。どこにでも咲いている雑草ですが、在来種と外来種があります。
引用:東京都東部7公園
外来種は セイヨウタンポポ
在来種は カントウタンポポ
セイヨウタンポポの方が繁殖力が強いので、勢力を拡大しています。カントウタンポポは街中ではあまり見ることが出来なくなりました。
がくが反り返っているのがセイヨウタンポポ、反り返っていないのがカントウタンポポです。
カントウタンポポは春にしか咲かないらしいので、夏や秋に咲いているたんぽぽを見たらそれはセイヨウタンポポで間違いないみたいです。
あまり季節を問わず、黄色い舌状花を長い期間にわたって咲かせる。萼のように見える部分(総苞片)が開花時に反り返ることで、花に沿って固く閉じる在来種とは区別できる。
引用:Wikipedia セイヨウタンポポ
確かに秋に咲いてるたんぽぽとか見ますよね。
茹でてみて、「自作マヨネーズもどき」をかけて食べてみました。
「もどき」と言ったのは、自作マヨネーズに初挑戦して、失敗(うまく乳化しなかった)したのですが、味は悪くないので捨てるのも勿体ないので、たんぽぽにかけて食べてみました。
写真の見た目だと、ほぼほうれん草って感じですが、お味はどうかな?
確かに噂通り少し苦いけど、食べれるな
嫁さんにも聞いてみました。
うん、食べれる食べれる
「凄く美味しくて、バクバク食べたい」と言うものではないですが、確かに野菜と感じられる食感と味です。
たんぽぽの葉だけを食べるのではなく、味のアクセントとして使う方が生きる食材かなと感じました。
「たんぽぽの花の三杯酢」と「生たんぽぽサラダ」を食べてみる
後日違う食べ方も試してみようと、近所の土手で再度たんぽぽを採取してきました。
食用の菊の花は三杯酢で食べることもあるので、それにならってたんぽぽの花の三杯酢を作ってみる事に。
花弁をむしって、花びらだけを集めてみました。
葉の方は、前回は茹でましたが今回は生のままサラダに。
ここで失敗。
たんぽぽの花を茹でるのを忘れました。
三杯酢と和えた後に気づきましたが、後の祭り。
捨てるのもなんなんで、まぁ食べれるでしょう、実食!
うんやはり舌触りが悪い。なんかスナスナする
予想通りな食感です。
花に味はなく、三杯酢の味です。味は問題なく美味しい。
茹でて食感が変わるかは、後日やってみる事にします。
お次は「たんぽぽの葉の生サラダ」です。
見てくれは悪くないけど、どうかな?
サラダはうん、にがーい
生のサラダははっきりと苦いです。
が、食べれない苦さではありません。
体に良さそうな苦味ですかね。ゴーヤも苦いけど体に良いっていうじゃないですか。
食感は悪くないです。シャキシャキと野菜っぽさを感じます。
嫁さんにも食べてもらって感想を聞きます。
クレソンっぽいって言うのかなぁ、風味といえば風味。添えられて出されたらこう言うものだと思って食べちゃう。
さすが我が嫁、食レポが上手です(笑)。
茹でた時と同じなのですが、メインとしてこれだけ食べるのには、食べられなくはないけどすごい美味しいわけではないですね。
たんぽぽと菜の花とハムの炒め物
お次は炒め物にしてみます。
土手に菜の花が生えていたので、食べれそうなものを少々拝借してきました。
うん、これは良い!美味しい!
炒めものは「生」・「茹で」で食べるより美味しいです。
薄味だったので、炒めたあとちょっとだけ醤油を垂らしました。
油にコーティングされたことで苦味が軽減された気がします。
「菜の花の甘み」「ハムの塩気」「たんぽぽの苦味」がバランスよく、ご飯のおかずとして全然成立してます。
この食べ方なら全然バクバク食べれますね。油との相性が良いのかもしれません。
まとめ
たんぽぽの炒め物はオススメ!
初挑戦のたんぽぽの葉でしたが、噂通り苦いは苦いですが、食べれない苦さではありませんでした。
たんぽぽは欧米では「自然の薬局」と呼ばれ、解熱、強壮などの目的で使われてきたそうです。
好き好んで食べるものではないでしょうが、話のネタに挑戦してみるというのはいかがでしょうか?
セイヨウタンポポは都会の路傍など、どこにでも生えているので入手しやすいですしね。
今はコロナの影響でなかなか難しいですが、この騒動が収まったら屋外でのバーベキューとかで摘んできて、仲間内で食べるのも面白いと思うんですよねぇ。
外出自粛が続きますが、散歩のついでなんかに摘んできて、ご自宅でいろいろな調理法を試してみても良いのでは?
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。
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