枯れ木に自生していた野生のキクラゲを食べる。雑木林で入手可能

とって食べる
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この記事は

「森で見つけたキクラゲっぽいこのキノコは何?食べても平気?」

という疑問をお持ちのあなたに向けて書いています。

同定に苦しみました。キクラゲの罠

里山に落ちていた枯れ木にキクラゲ(と思われるモノ)が自生していました。

前から「キクラゲは意外と身近なところに自生している」との知識はあったので、持って帰って食べてみました。

採取の様子と食べた感想をレポートします。

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タケノコ堀りの最中に息子ちゃんがキクラゲらしききのこを発見

昨年(2021年)に引き続き、今年も父の知人のお宅に親子でタケノコ掘りに行ってきました。

タケノコ掘り
2022年4月中旬、千葉県北西部でタケノコ掘り

タケノコ堀りの最中、

パパーなんか生えてるよー

と、長男(8歳)が枯れ木を持ってきました。

枯れ木に生えてたキクラゲらしききのこ
こ、これは。キクラゲ?
枯れ木に生えてたキクラゲらしききのこ
同じ木の別部位。こっちの方がよりキクラゲっぽいかな

一瞬つい最近食べた「タマキクラゲ」が水を吸ったモノに見えなくもなかったですが、タマキクラゲよりはヒダが明確にあったので違うきのこかなと推測。

色もタマキクラゲは茶色でしたが、こちらは黒っぽいのと灰色っぽいきのこ。

きのこがついていた枝も、タマキクラゲの時より太く、木の種類もタマキクラゲの時のコナラとは違うなと感じました。

とりあえず持ち帰って、色々調べてみましょう。

けやきの木
この木の周辺で枯れ木を発見。多分ケヤキの木じゃないかと思います。ちなみに息子がやっているのはリアルあつ森ごっこだそうです(どうぶつの森でスコップで硬いところを掘ろうとすると「カン」とはね返されるさまを再現中)。
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調べるも同定にはいたらないので、食べてみよう

とってきて1日。乾燥したきのこ
取ってきて1日放置したら、少し乾燥しました
とってきて1日。乾燥したきのこ
こっちもちょっと乾燥
木の枝から摘んだキクラゲと思われるきのこ
全部摘んでこの程度の量

きのこについた木片やゴミを取って、水に入れてみました。

きのこに水を吸わせる
水を吸わせてみよう
水を吸わせた3時間後のきのこ
3時間後こうなりました

水を吸うと膨らみますねぇ。

タマキクラゲの記事を書く時に調べて、キクラゲ類には基本毒は無いと知識は仕入れていました。

画像検索などで、このキノコが多分「キクラゲ」か「アラゲキクラゲ」とは突き止めましたが、完全同定にはいたらず。

キクラゲに似ていて、毒のあるキノコに「クロハナビラタケ」というキノコがあるそうなのですが、画像を見るにそれとは違うので大丈夫そうです。

キクラゲは、主に広葉樹の枯れ木の倒木や、切り株に発生する木材腐朽菌の仲間だ。気をつけて見ていれば、公園や街路樹の切り株でも見つけることができる。

深山でなければ出会えない珍しいキノコではない。意外に狙い目なのは、都市部郊外に点在する小さな里山。それも手入れの行き届かない、放置されたうっそうとした森だ。

管理された森なら片付けられて切り出されているはずの、倒木や枯れ木がそのまま放置され、キクラゲをはじめ木材腐朽菌にとって絶好の発生環境になっている。

情報引用:BE-PALホームページ 『中華の定番きのこ「キクラゲ」は梅雨が旬。意外に身近で採れるキクラゲの仲間たち。』

状況証拠から、おそらく「キクラゲなんだろうな」と感じていたので、まずは少量を食べて毒味をすることにしました。

キクラゲらしききのこを茹でる
小さいのを茹でて
キクラゲらしききのこを食べる
ポン酢でいただきます

きのこ自体は無味。毒っぽくはないね。

食感はプニプニでちょっとだけコリッとする感じ、悪くないです。

これで食後に異変がなければまとまった量を食べれます。

で、なんら問題なかったので、もやしと炒めてラーメンの具にして食べてみました。

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野生のキクラゲを食べる

野生のキクラゲ
今回食べるキクラゲ
キクラゲを茹でる
さっと茹でた後
茹でたキクラゲをもやしと炒める
もやしとソーセージと炒めて
ラーメンの具に

イケるイケる。でもいわゆる一般的なキクラゲ程コリコリしてないなぁ

普通においしいキノコでした(と言うかキクラゲ類は無味なのでラーメンの味)。

食べた後に具合が悪くなる事もなかったので、「キクラゲ及びその近縁のキノコ」と言うことはわかりました。

ただまだ釈然としないのは、いわゆる一般的に言われているキクラゲとは色が違うし食感もコリコリしてないと言うこと。

スーパーで売られていた、いわゆる一般的なキクラゲ
スーパーで売られていた、いわゆる一般的なキクラゲ

この記事を書き進めつつ、追加で調査することにしました。

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アミガサタケ探し中の副産物で追加キクラゲGet。そして判明する事実

タケノコ堀りの翌週、アミガサタケ探しに出かけました。

アミガサタケは今年は「ブラックモレル」も見つけたので近く記事を書きます。

で、アミガサタケ探しの途中、住宅街の緑地で先週見つけたのと同じキクラゲらしきものを見つけました。

枝打ちされ放置されてた木
住宅街の中の緑地。枝打ちされ放置されてた枝の矢印あたりに
きのこびっちり
きのこがびっちり
キクラゲっぽいきのこ
やっぱりキクラゲっぽい形状だよねえ
遊歩道を示すため伐採されてた木
これはまた別の緑地。緑地の遊歩道を示すため、伐採されて放置された木に
きのこびっちり
ここにも同じきのこ
摘んできたきのこ
いっぱい摘んできたので、よく洗います
色の違いのあるきのこ
色も薄かったり濃かったり
耳の形のキクラゲと思われるきのこ
これなんてまさに耳っぽい。木の耳と書いて木耳(きくらげ)ですからね

で、どうにか同定したくて色々調べました。

動画を見たり、検索して調べたり、図鑑を見たりして導き出した結論は…

わたしが取ってきたのは『キクラゲ』で間違いない。ただいわゆる世間一般でキクラゲとされている黒くてコリコリなきのこは学術的には『アラゲキクラゲ』

みなさんが思い浮かべるキクラゲは実は「アラゲキクラゲ」と言う種類なんです。

わたしも当初そのイメージが抜けなかったので、「キクラゲっぽいけどなんか違うんだよなぁ」と思ったわけです、罠です罠。

Wikipedia キクラゲ

Wikipedia アラゲキクラゲ

そもそも、日本で流通しているきくらげは、ほとんどがこの「あらげきくらげ」です。キクラゲ科キクラゲ属。ほぼ日本中に自生し、特に温暖な地域には多いということです。日本以外ではタイやフィリピン、マレーシアなど、東南アジア諸国に広く分布しています。日本に流通しているものの97%が外国産で、国産のあらげきくらげは希少です。

情報引用:きくらげブログ 緑工房通信

まぁでもアラゲキクラゲがキクラゲとして流通してるのも別に間違いではないっぽいんですよね。

一般にキクラゲといえばシロキクラゲ科シロキクラゲ属も含んだキクラゲ類の総称である。

情報引用:Wikipedia キクラゲ

Yahoo!知恵袋にもそれらしき投稿を見つけました。

Yahoo!知恵袋 これらはキクラゲでしょうか?

Yahoo!知恵袋 野生のキクラゲ?

↑わたしが採ってきたきのこの写真とよく似ています。

黒くてコリコリなのはキクラゲではあるんだけど、正確にはアラゲキクラゲ。中華料理の炒め物によく入ってるヤツ。

ちょっとゼラチン質で透明感があり、酢の物とかに適しているのが、キクラゲ!

というわけで、酢の物でいただきました。

茹でたあと、ポン酢と酢をかけて頂きます

お酢との相性はやっぱり良いね

プルプルちょいコリっとするのが、キクラゲです。

あーすっきりした。

まとめ

キクラゲは雨上がりの雑木林とかで簡単に見つけられます

今回わたしはこのキクラゲを3か所で見つけました。

1か所はタケノコ堀りの竹林の中ですが、残り2ヶ所は住宅街の中の緑地・雑木林です。

枝打ちがされて、その枝がまとめられているところで見つけました。

雨の後はキクラゲが水を吸って見つけやすくなっているので、散策する機会があったらちょっと注意していれば見つけられるかもしれません。

また、今回はノコギリがなかったのでできなかったのですが、キクラゲが生えている木を持ち帰って湿気のあるところに放置しておくと、木に菌がまわっているので再度の収穫が楽しめるようです。

初夏あたりからはアラゲキクラゲも出てくるらしいので、今度はアラゲキクラゲを見つけたいと思っています。

アラゲキクラゲの原木が欲しいから、その時はノコギリ持参だな。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。

↓ページ下部に「関連記事」「人気記事ベスト10」があります。お時間がある方は見るだけみてやってください(願)。

枯れ木からは一度採取した後、雨に打たせるとまたキクラゲが生えてきていました。無料キノコ栽培(笑)
もう1記事読んでやってもいい!

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