潮干狩り歴10数年の経験から導いたスタイルです。
大好きなこの時期がやって来ました。
私は人に誇れるものはほぼ無いのですが、潮干狩りのキャリアに関してはそこそこ自信があります。
私が住んでいる千葉のベイエリアには「三番瀬(さんばんぜ)」という、天然の干潟があります。
かれこれ10数年、毎年この干潟で無料で潮干狩りを楽しんでいます。
経験の中で培ってきた、私の潮干狩りスタイルをお伝えしたいと思います。
潮干狩りの服装 何はなくとも日焼け対策
まず、何よりも大事なのは日焼け対策。
初心者の方は、陽気が良いと半袖等で行かれる方も多いかと思いますが、あまりオススメできません。
この時期の紫外線は大変強いです。
潮干狩りに夢中になっていると、想像以上に日焼けをします。
その日は良いのですが、翌日以降日焼けしたところが痛くてたまらないという経験をしたことがあります。
そうなるともう後悔しかありません。
基本は長袖・長ズボン。
帽子もかぶって、首にはタオルも巻きましょう。
暑い時は半袖短パンなどでも大丈夫ですが、日焼け止めは念入りに塗りたくって行きましょう。
お子さん連れの時も、子どもが日焼けしないように十分気をつけてあげてください。
私の潮干狩りの必須アイテム
-
熊手
-
バケツ
-
海水を持って帰る空のペットボトル
- 軍手(もしくは厚手のゴム手袋)
- 100均等で売っている、真ん中穴あきのお風呂用の椅子
上記が私の潮干狩りでの基本グッズです。
遠方の潮干狩り場等に行く場合は、これにクーラーボックスや保冷剤も必要かもしれませんが、近場なのでこの程度の装備で大丈夫。
ここで重要なのは、軍手とお風呂イスです。
潮干狩り必須アイテム1 軍手(ゴム手袋)
軍手は両手にします。
掘り手(右利きの場合は右手)の軍手はなるべく水に濡らさないようにします、理由は後述します。
潮干狩りでメインで狙うアサリ。
このアサリはあまり深く掘ってもいません。
せいぜい10センチ程度の所に生息しています。
アサリを効率よく取るためには、「広く浅く」の探索が基本。
私のやり方ですが、少し海水がたまっている所の周辺を狙います。
その方が砂をほじっていても砂が柔らかく、掘り手への負担が少ないのです。
「負担とか何を大げさな」と思われるかもしれませんが、潮干狩りでずっと重い砂を掘り続けると、握力が持っていかれます。
水の近くだと掘った先から水が流れ込んできて、砂が柔らかくなり、砂を扇状に効率的に掘り返せます。
掘り返して砂と水がミックス状態になった所に軍手(ビニール手袋)をした左手をつっこみ貝がないかまさぐります。
素手の方が感触は掴みやすいのですが、割れた貝殻や尖った石などで手を切ることがあります。
手を保護するためにも軍手はしておいた方が良いです。
また、アサリは群生しているので、1個取れるとその周辺に鉱脈があったりします。
手でまさぐった方がアサリの鉱脈をとり逃さないというメリットもあります。
潮干狩り必須アイテム2 お風呂用の椅子
このアイテムが私の潮干狩りでは必須です。
潮干狩り中は、ウェーダー(胴付長靴)でもない限り、お尻を砂浜に落とせません。
いわゆるウンチングスタイルか、中腰の田植えスタイルでの作業になりますが、これが長時間だと相当しんどいです。
潮干狩りは長期戦です。
干潮の前後2時間がベストタイムなので、夢中になっていると4時間掘りっぱなしです。
4時間お尻を地面につけて座れないのって、相当辛いです。
自分の日々の生活でシミュレーションしてみてください。
流石にそんなに長時間お尻をつけて座れないことないですよね?
潮干狩り初心者の頃は、シーズン最初の潮干狩りの翌日は大体両ふとももが筋肉痛でパンパンになって、歩くのもしんどいのを経験しました。
そこでこの「お風呂椅子」の出番です。
基本はこの椅子に座って砂を掘ります。
ふとももへの負担が全然違います。
移動の際は軍手をした掘り手の指を穴に入れて持ち上げ移動できます。
万が一砂などが飛んで座り面が汚れた時は、軍手をした掘り手の、乾いた甲の部分などで拭えば良いのです。
「掘り手の軍手は濡らすな」と言ったのはそういう理由です。
アサリの砂抜き
アサリの砂抜きには写真のような水切り付きのカゴを使います。
吐いた砂がザルの下に落ち、再度砂をかむことがなくなります。
新聞紙でフタをして暗くしてやると、砂を良く吐きます。
アサリもホンビノスも砂の中にいるので、その状態を再現させた方がリラックスしてくれます。
アサリは酒蒸しでいただきました。
実はパンパンに詰まっています。
ホンビノスは翌日クラムチャウダーに。
手前味噌ですが、ホンビノスたっぷりのクラムチャウダーは本当においしいです。
我が家の子どもらにも大好評。
管理潮干狩り場ではないので、アサリもホンビノスも時たまとんでもない大きさのを見つけます。
写真はこの日1番のホンビノス。
潮干狩りでの貝の見分け方
三番瀬でよく見る貝は、アサリ、ホンビノス、オキシジミ、シオフキでしょうか。
ハマグリはこの前本当に久々に見つけました、10年ぶり位かと。相当レアです。
私見ですが、おいしい順は「アサリ=ハマグリ>ホンビノス>シオフキガイ>オキシジミ(食べたことない)」です。
ホンビノスの見分け方
ホンビノスの特徴は年輪の様に「横に走った線」と厚みのある殻です。
色は水質に左右されるのか、白かったり黒かったりするので、色だけでは判断しない方が良いです。
形が特徴的ですので、この形を覚えてしまえば迷うことはないかと思います。
オキシジミの見分け方
「オキシジミ」は光沢のある黒に近い紫色。
ホンビノスに比べると形は円形に近いです。
あまりおいしくないとのことなので食べたことはないですが、食べられなくはないそうです。
シオフキガイの見分け方
「シオフキガイ」はアサリが取れるところでよく取れます。
大きさもアサリ程度で、殻のふくらみが強くて丸みがあります。
砂抜きしても砂を上手に吐かないので、あまり人気のない貝ですが、それなりに美味しい貝です(シオフキは食べたことあります)。
シオフキガイの砂の抜き方はここに載っています。
“野良” 潮干狩りの注意点
管理潮干狩り場ではないので、個人的にこの潮干狩りの事を「”野良” 潮干狩り」と呼んでいます。
野良なのでそれなりに気をつけなければいけない点があります。
施設は何もない
野良なので、施設は何もありません。
駐車場・トイレ・自販機・水道などなど、便利なものは何もありません。
全て自己責任で必要なものは自分で用意して行っています。
そういうのが面倒な方は、管理潮干狩り場に行った方が良いです、快適ですし。
砂だらけの貝を調理してしまうことがある
アサリがまかれている管理潮干狩り場ではないので、持ちかえる貝もすべて自己責任です。
その歳に、「口がしっかり閉じているのに中は砂だらけの貝」が混じる時があります。
気をつけて選別して、ちゃんと確認しているはずなのに、それでも見抜けない時が何度かありました。
砂砂になったアサリの酒蒸しとかは本当に残念なので(洗って食べれますけどね)、選別には細心の注意で臨んでください。
まとめ
2019年はあまり良くないらしい
ネットの情報を見てみると、今年の三番瀬のアサリはあんまり良くない(見つけづらい)みたいです。
3、4年前はアタリ年で沢山いたのですが、年によってアタリハズレがあります。
私の採集ポイントはかなりマニアックなので、毎年安定的にそれなりに量は取れるのですが、場所バレすると外国の方などが大挙してやってきて根こそぎ貝を持っていくので、申し訳ないのですが場所を教えるのは勘弁してください。
ただ三番瀬周辺の干潟には、いるとこには貝はいます。
いろんな場所をトライ&エラーしてみてください。
また、管理潮干狩り場でも軍手とお風呂椅子は効果を発揮します。
是非お試しください。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。
↓ページ下部に「人気記事ベスト10」があります。お時間がある方は見るだけみてやってください(願)。
コメント