37年モノのカニ缶を経験した後なので、10年切れ位ヨユーです
賞味期限切れシリーズです。
いや、シリーズにするつもりもないんですが、また面白そうなものを貰ってきたので。
入手ルートは今回も実家からです。
親父から
みりん、いっぱいもらってきたから持ってけ
と言われ持って帰ってきました。
真っ黒なみりんとそれほど変色していないみりんと2本あったのですが、面白そうなので真っ黒な方をもらってきました。
みりんなんてほぼ使ったことないので、色々と試してみました。
先に結論を言うと、賞味期限切れでも余裕で使えました。
と言うか、熟成なのかむしろ美味しい気すらします(ただケースバイケースだと思うので自己責任でお願いします)。
みりんの出元はとあるお金持ちのお家
「賞味期限切れシリーズ」と書きましたが、当ブログお初の方は「なんのこっちゃ?」ですよね。
実は同じルートで2ヶ月ほど前に「賞味期限が1987年(賞味期限切れ34年)」のカニ缶を食べて記事にしました。
父の知り合いの高齢の奥様が施設に入る事になり、父が息子さんからお家の片付けを頼まれた時に出てきた物だそうです。
息子さんの奥さん(いわゆる若奥様)は捨てようとしていたらしいのですが、「捨てるんならもらっていきます」と父がもらってきました。
流石我が父、貧乏人根性丸出し、俺の親だ(笑)。
父曰く
醤油、味噌、日本酒、みりんとかその類は腐らないから大丈夫
との事。
何を根拠にw?と思わなくもないですが、まぁ言われてみたらそんな気もします。
美味しいにせよ、まずいにせよ、こちとら良いブログネタができるわけですからどっちでも良いです。
ただ、家に持って帰ってきた時に嫁さんから
本当やめて、そういうの貰ってくるの
と言われましたが、お得意のスルーで聞こえないフリをしましたw。
なんだかんだで付き合ってくれるのわかってますから。
なぜみりんが黒くなる?みりんが黒くなるのは「メイラード反応」
まず確かめなくてはいけないのは、このみりんが元々黒いのかどうか?
「まんじょう本みりん」と言えば天下のキッコーマンさんの商品なので、どメジャーなのですぐわかるはず。
10年以上前の商品なので、全く同じ名前の商品はなかったのですが、おそらく後継のプロダクツがコレでしょう。
うん、黒くはないですねぇ。
と、言うことはやはり変色したんでしょう。
お次は「みりん 黒い」で検索してみました。
そうすると、答えっぽいページを見つけました。
Q:本みりんの色が濃くなってしまいました。
A:本みりんには、様々な糖分とアミノ酸が含まれています。本みりんの色が濃くなるのは、本みりんに含まれる糖分とアミノ酸が絶えず、少しずつ結びつく反応によるものです。保管場所の温度が高いほど着色も早く進みます。本みりんが着色しても、品質や調理効果には問題ありません。
情報引用元:コープ(日本生活協同組合連合会)商品サイト
ほうほう、化学反応。
で、品質には問題ないと。
と言うわけで、みりんの色が濃くなるのは普通にあることっぽいです。
さらに調べていくと「黒みりん」という商品がある事もわかりました。
黒みりんは、⿊蜜のように真っ⿊でトロリとしています。初めて⾒た⽅は、みりんのイメージとあまりに違うことにきっと驚かれることでしょう。糖分とアミノ酸が結合する時に熱が発⽣するため、みりん⾃体に⾹ばしい⾵味と焼き⾊が付くのです。これはトーストがこんがり焼けるのと同じ、メイラード反応という現象です。20年以上もの⻑期間このメイラード反応が起こる=熟成を続けることで、⾹りが増し複雑な旨みを持ったものが弐拾年熟成⿊みりんとなります。
情報引用:甘強酒造株式会社「弐拾年熟成黒みりん」ホームページ
みりんが黒くなるのは「メイラード反応」!
お肉が焼けて香ばしく感じるのもメイラード反応って言いますよね。
上の商品「熟成黒みりん」は甕(かめ)の中で長期熟成させたものらしいですが、うちにある賞味期限切れみりんもペットボトルの中で長期熟成したのかもしれない!?
賞味期限切れ11年ととるか、熟成11年ととるかは、使う人次第!
とにかく試してみて、いまいちだったら捨てれば良いだけなので、開けてみましょう。
まずはみりんをそのまま飲んでみる
本みりんはアルコール度数が約14度ほどあります。
一方の「みりん風調味料」はその名の通り「風」なので、アルコール度数は1度未満。酒税がかからず安いです。
もう1つ「みりんタイプ調味料」なるものもあり、こちらはアルコール度はそれなりにあるのですが加塩しているので飲用には適さないのでこちらも酒税がかからないそう。
本みりん、みりん風調味料、みりんタイプ調味料の違いはこちらのサイトの説明がわかりやすかったです。
今、我が家で使っている物もみりんタイプ調味料ですし、実家にいた時もみりんって高いから母も使っていませんでした。
なので正直「みりん」がどんな味なのか知らないんですよね。
料理に「てり」を出す程度のものと言った知識しかありませんでした。
あと、飲んだくれの親父が「酒がないから代わりにみりんを飲む、嫁さん殴って」みたいな知識です(笑)。
あっまっ。みりんってこんな甘いのか。
商品の黒みりんは「黒糖のような味」と表現されていましたが、そうですね、近いですね。
黒糖とかカラメルのような味に、強いアルコールが足された感じです。
嫁さんにも飲んでもらいました(先ほど嫌そうな顔をしたと書きましたが、イヤイヤながらつきあってくれるのです)。
あっま!あー、後味は紹興酒っぽいねぇ
紹興酒も数えるくらいしか飲んだことないのですが、飲み終わった後に口の中に風味が長く残ります。
嫁さん曰く、その風味が紹興酒に似てるそうです。
甘いは甘いけど、味に腐敗や危険を感じる違和感は全く無し!
まぁ飲む前からイケるとは思ってましたが、賞味期限切れ11年のみりんは余裕でした(笑)。
ネットで色々情報を仕入れたので、試していきましょう。
みりんのカルアミルク風
まず試したのは、みりんをミルクで割った「みりんのカルアミルク風」です。
コレ、ぜんぜんイケます。
ワタシもともと甘いお酒が好きなお子ちゃまなので、これは美味しいですね。
飲みすすめる度に都度かき混ぜないと、みりんが下に溜まって、最後かなりアルコール度数が高くなっちゃうので、そこだけ気をつければ良いと思います。
バニラアイスのみりんがけ
お次はアイスクリームにみりんをかけます。
甘い+甘いでどうなるかな?
↑の記事だと「洋酒を効かせた上品なスイーツみたくなる」と書かれてるけど、どうかな?
うん、その通りだ。洋酒かけた感じする
これまたかなり美味しいです。
後味の風味が増して、高級感がでます。
子供らが寝た後のお風呂あがりに食べたのですが、自分へのご褒美感が出て楽しかったです。
アルコールが程よく体を温めてくれて、風呂上がりと相まって体がポカポカしました。
かなり美味しかったので、後日嫁さんにも食べさせてあげたくてふるまったのですが、
アイスにコーヒーかけたアレ(アフォガード)みたいな味だね。確かに美味しい
との評価でした。
みりんプリンを作ってみよう!
お次はみりんプリン
アルコールを飛ばせば子供らも食べれて喜ぶかなと思い作ってみました。
プリンを作ったことないので、やってみたかったというのもあります。
参考にしたのはこちら。
我が家に蒸し専用の鍋がないので、家族5人分を2回にわけて作ります。
プリン作りは「す」が入らないように熱が少しづつ伝わるように作るのがコツらしいのですが、初めてなので要領がわからない。
かなり弱火で20分ほど蒸して出来上がりました。
常温で放置して粗熱をとってから冷蔵庫へ。
夜のデザートとして食べよう。
みりんプリン、美味い!
プリンを冷蔵庫に入れた後、外出しました。
3時前に出て、5時ごろに帰ってきて冷蔵庫を開けると冷やしていたはずのプリンが見当たらない。
子供たちは我慢出来ず、先に食べてしまっていました(笑)。
嫁さんも食べていたので感想を聞いてみると
すは入りまくりだったけど、味は美味しかったよ。アルコールは飛んでたから子供らもおいしいって言って食べてたよ
と、一応は好評だったようです。
これ、スゴイ美味いな
すは入っていましたが、味はかなり良かったです。
黒蜜と相まってコクのあるとっても美味しいプリンでした。
食べてる時に次男(4歳)がやってきて、
パパ、おいちかったからまたつくってね
と言われました。
これはまた作りたいなと思えるおやつでした。
「す」が入らないように色々調べて再度挑戦してみたいなと思う出来栄えでした。
黒みりん、甘くて美味い!
まとめ
黒く変色したみりん、捨てちゃダメ!
ケースバイケースでしょうが、賞味期限の切れた黒く変色したみりんでも美味しく頂けました。
開封せず捨てるのではなく、ちょっと味わってみて、違和感を感じてから捨てるのでも遅くないと思います。
本みりんはアルコール度数が大体14度程度と先程書きました。
同じくらいのアルコール度数のワインは開封されていなければ「寝かせてる」と言われるわけですから、みりんも保存状態が悪くなければ同じように考えても差し支えないってことですよね。
「みりんはもち米リキュール」と書かれている記事もみました。味わってみると「確かにね」と納得できる味わいでした。
プリンに関してはかなり美味しかったので、再挑戦してみようと思ってます。
「す」が入らないように作ってみたいしね。
あ、小分けにするんじゃなく、でっかいどんぶりプリン作ってみようかなぁ、面白そうだし子供喜ぶだろうし。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。
↓ページ下部に「人気記事ベスト10」があります。お時間がある方は見るだけみてやってください(願)。
コメント
こんにちは❗
相変わらず攻めてますね(笑)
先日流山にチャリで行った際に万丞みりん工場がありました。近くの飲食店は「みりん」メニュー押しでしたよ。町並みも雰囲気があっていいところでした。
ナマコを初めて食べた人みたいに、新しい食の発見をして歴史に名を残すかも
文章も上手ですよね
昔から活字に親しんでいたのでしょうか?
コメントありがとうございます。
別に攻めてるつもりもないんですよ、父も私も貧乏性の「モッタイナイ精神」です。
この前実家に行ったら、賞味期限が2009年のみりんがあと4本ありました。すげーな親父って思いました(笑)。
流山、私もこの記事を書いて知ったのですが「しょうゆは野田、みりんは流山」なんですってね。
ふぁんきいおやぢさまはそれをリアルで体感なされてるとは、タイムリーですね。
文章はうまいことはないですよ。
ただこのブログを始めて2年半でこの記事で125本目、1週間に1本くらい3,000字オーバーの文章を書くようになると鍛えられてはきます。
「型」みたいなものが決まってくるので、「こう書けば伝わって面白く読んでもらえるかな」ってのは意識はしています。
後は自分が体験していることなので、やっぱり書きやすいは書きやすいんですね。
小説書けって言われれば無理ですけど、自分が体験したことって結構スラスラ書けますよ。