漠然とした憧れのあった、ゆず胡椒を自作してみました。
ゆず胡椒ってありますよね?
生まれも育ちも千葉の私には、ほぼ馴染みがありません。
子供の頃は当然全く知りませんし、ここ10年位ですよね?関東でも知られるようになったのは。
タイムリーにテレビで柚子こしょうが取り上げられていました。
それによると2008年に発売された「カルビーポテトチップス柚子こしょう味」の発売で一気に認知度が上がったとのこと。
そんな柚子こしょうに、関東人の私は漠然とした憧れがあるわけです(私だけか?)。
「鍋にはやっぱり柚子こしょう」
「何にでも柚子こしょうをかける!」
などど、九州の方がTVで語っているのを見ると、さぞかし美味しいものなんだろうなという思いとともに、一本筋の通ったアイデンティティ的な物を感じて羨ましく思うのです。
作り方を調べてみたら、夏の時期が旬の「青柚子と青唐辛子と塩」だけで作れると言うじゃないですか。
で、たまたま寄った個人商店で、青柚子と青唐辛子に遭遇しました。
これは作ってみろとの思し召しだなと言うことで、自作してみました。
結論を先に言っときますと、8割成功2割課題と言った所です。
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【2020年10月追記】
2020年は自生する「すだち」を見つけて、「すだち胡椒」を作ってみました。
自作柚子こしょうのレシピ
レシピはこちらを参考にさせて頂きました。
こちらを読むまで、柚子こしょうが「青柚子と青唐辛子と塩」だけで作られているなんて知りませんでした。
別に柚子こしょうを食べた事が無いわけではないので、ある程度の味の想像はつきます。
一番馴染みのあるのは、ファミマのおでんについてくる柚子こしょうですかね。
つけて食べたら、「ピリ辛で美味しい」とは思うものの、なけりゃないで別にがっかりもしない調味料です。
でも、九州の方は「柚子こしょうがないと始まらない」的なテンションで語られますよね(偏見だったらごめんなさい)。
と言う事は、私がまだ本当の柚子こしょうを知らないという可能性もあるわけです。
自作したフレッシュな柚子こしょうをいろいろな物につけて食べて、試してみたいと言う思いもあります。
柚子こしょうを作ってみる
青柚子と青唐辛子は、個人商店でたまたま見つけました。
逆にでっかいスーパーとかでこの2品が揃う事は関東だと難しいかも。
材料代は500円弱。
こういうのは買った方が安いのはわかっているんですが、でも自作してみたいんだからしょうがない。
作る楽しさ→プライスレス!
という事で作っていきます(この時はまだこの後の大変さがわかってない)。
青柚子の皮を擦っていくのですが、これがなかなか大変です。
疲れるし、時間もかかる。
我が家はおろし金がないので、おろし皿で擦ったのですが、キレが悪いのかやたら時間がかかります。
1個で10分×12個=約2時間この作業…。
無理だ…耐えられない。
なので、路線変更。
「みじん切りでも良い」とレシピサイトに書いてあったので、包丁で皮をそいで、みじん切りにする事にしました。
この作業もたっぷり1時間かかりました。
男子なので、包丁の扱いも当然そんなにうまくないので、「苦味が出る」と言われている白い部分も結構含まれています。
みじん切りも、
最後すり鉢でするから、その時潰せばいいから、そこまで細かく無くて良いだろ
という事で、粗いみじん切りです。
この粗いみじん切りは2割の課題につながるわけですが、この時点では作業に夢中でそれどころじゃありません。
次に青唐辛子です。
青唐辛子の中の白い種を取るのですが、素手でやると危険らしいので、手袋をはめて作業します。
ちなみにこの作業も何気に時間がかかります。
種を取り除くのに40分かかりました。
重さを測ったところ、ん、全然少ない
レシピサイトによると「青柚子と青唐辛子の割合は1:1」との事でしたが、唐辛子が青柚子の3分の1程度しかありません。
まぁ、辛いのはそんなに得意な方ではないので、これで良しとしましょう。
ゆず12個分の皮の重さと、種を取った青唐辛子の重さなんて、作る前は想像つかないよー。
ちゃんとこだわる方は、最初に計量して、計算して、準備万端にしてから作ってください。
すり鉢にみじん切りにした青柚子、種を取った青唐辛子、その分量の20%の塩を入れて、すりこぎしていきます。
力一杯すりこぎするのですが、柚子の皮は思いのほか固く、潰れてくれません。
もうちょっとペースト状になるもんだと思ってたんだけどな…。
20分程すりこぎしたものの、状態はあまり変わらず。
思い描いたペースト状の柚子こしょうには程遠い出来上がりですが、作業時間はここまで2時間。
平日の仕事から帰宅後に作業したので、もうやりたくありません。
22時頃から作業を開始して、時計を見ると24時を回っています。
と、自分を納得させ、瓶を冷蔵庫に入れ、熟成させる事にしました。
10日後、柚子こしょうを試食
冷蔵庫で10日間寝かせ、いざ実食です。
蓋をあけると、柚子の良い香りがします。
この強い香りは自作ならではですね、期待が膨らみます。
嫁さんが作ってくれた鷄ハムに、自作柚子こしょうを乗せて食べてみました。
うん香りは良い、塩気と辛さもまぁまぁ。
でも柚子の皮が硬いな…後から苦味も来る。
味は悪くないです。
辛さの後に旨さがきて、最後は柚子の香りが鼻から抜けていきます。
ただ、食感と後味の苦味がマイナスポイント。
自作柚子こしょうのみより、ポン酢マヨを足した方が美味しかったです。
苦味が軽減される感じ。
翌日の晩御飯のおでんにもかけて食べてみましたが、おでんにはやはりもう少しペースト状でないと違和感がありました。
でも、これはこれで全然アリ。
自作柚子こしょう、反省点
最初に「8割成功2割課題」と述べましたが、
8割成功→味と香りは良い。ちゃんと旨味もある
2割課題→硬い食感と後から来る苦味。分量も青唐辛子が少なかった
と、言ったところです。
改善すべき点その1 柚子の白い部分は苦味がでるのであまり使わない
ゆずの白い部分は苦味があるので、あまり使わない方が良いそうです。
やはり手間がかかっても、すりおろした方が香りもたって美味しくなるかなと。
ただ、時間は相当かかるはずです。
良く擦れるおろし金を用意して、ある程度の時間は覚悟して仕込んでください。
改善すべき点2 きざむ時は細かくきざむ
擦るのが面倒な場合はみじん切りでも良いのですが、青柚子の皮は思いのほか硬く、大きいと食感が邪魔になります。
また、なるべく皮は薄く削いで、白い部分が入らないようにした方が良いかなと。
ただ、硬い青柚子の皮を薄く削ぐのはなかなかの難易度だと思いますが…。
みじん切りの段階で大分細かくした方が良いですし、フードプロセッサーを使うのも全然ありですね。
今回、作成時間が平日夜(家族みんな寝てる)だったのでフードプロセッサーはうるさくて使えなかったですが、後日休日昼間にフードプロセッサーをかけて細かくしたら、一気にこなれて食べやすくなりました。
ペースト状にはなりませんが、かなり使いやすい感じになりました。
まとめ
なるほど、柚子こしょうの良さがわかってきたよ!
自作柚子こしょうを色々な物にかけて食べているのですが、今のところペペロンチーノ風にパスタにしてみたのが一番美味しかったです。
程よい辛さに旨味もあって、嫁さんにも食べてもらったのですが好評でした。
フードプロセッサーにかけたことで食べやすくなりましたし、自作しているのでケチらずに色んな物にかけられるのも楽しいですね。
使えば使うほど、中毒性が高まっていくというか、刺激がクセになってきています。
調べてみると、そうめんや、焼き鳥、冷奴なんかの薬味にしても美味しいそうです、なるほどね。
来年リピートするかどうか?と聞かれたら、
「リピして、もっと美味しく仕上げたい」と思える調味料です。
時間はかかりますが、自分で調味料を作れるのはなかなか楽しい体験なので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。
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