我が家のアオムシがちょうちょになりました。が…
アオムシを育ててみる
話は昨年(2018年)の9月中旬までさかのぼります。
遊びに行こうと外に出ると、次男(2歳)の足こぎ車にアオムシがついているではありませんか。
長女(7歳)と長男(5歳)は小さい頃保育園で読んでもらった「はらぺこあおむし」の絵本が大好き。
歌もソラで歌えます。
軽い気持ちで「育ててみるか?」と聞くと、「育ててみたーい」と即答。
100円ショップで買った虫カゴの中に入れて、「葉っぱを食べるんだよな」という事でキャベツを入れてみました。
その後調べると、アオムシはおそらく「ナミアゲハ」のアオムシ。
ナミアゲハは都会でも見かける、いわゆる皆さんお馴染みのアゲハチョウです。
ナミアゲハのアオムシは
「キャベツは食べない。柑橘系の葉を食べる」
とのことなので、家の近所を捜索して、近所の家の道路添いに生えていたミカンの葉っぱを緊急避難的に数枚頂きました。
おそらくこのアオムシはそのご近所さんのミカンの葉に卵を産えつけられたアオムシと思われます。
ただ「蛹(さなぎ)になる前は凄く食べる」との事。
さすがそちらのお宅から葉を毎回むしってくるわけにもいかず、
「葉っぱ調達どうしようかなぁ」と思案して翌日を迎えました。
翌日。入れた葉はほとんど食べず、フンをポロポロとした後、虫カゴの上の方に登って動かなくなりました。
その日は日曜日。
餌の葉っぱを入れたらやれる事は他にないので、篠崎ポニーランドに遊びに行きました。
夕方に帰宅して様子を見ると、既に蛹(さなぎ)になっていました。
昨日からの1日でこの形状変化。すごいな。
エサの葉っぱの事を考えなくて良くなったので、正直ホッとする私。
蛹(さなぎ)になったら、後は待つだけ。
2〜3週間程度で羽化すると、飼育経験のある嫁のママ友から聞いたので、楽しみに待ちました。
この時点では「まだなんだろうな」程度にしか思っていなかったのですが、その後、3週間、4週間と変化なし。
ん、なんでかえらないんだ?
流石におかしいと思い調べてみると、2つの可能性が。
-
寄生虫により、蛹(さなぎ)の中を食べられて既に死んでいる
- 冬を越す越冬蛹(さなぎ)
見た感じ、死んでいるようには見えなかったので、可能性としては越冬蛹なのかなと。
えっ、お前9/17に蛹になって、冬越すの?全然暖ったかかったじゃん
まぁ、自然の摂理には逆らえません。
アオムシがそう判断したんでしょう。こちらにできる事は、捕まえた責任上、見守る(というか放置)しかありません。
…………………
それから年を越え、「暖かくなってきたからぼちぼちかなぁ」と、軽く意識しだした3月上旬。
嫁からLINEが!
油断してました(笑)。
羽化中の写真を撮ろうと思っていたのですが、完全に出し抜かれました。
嫁は前日から「蛹(さなぎ)がちょっと黒くなっているなぁ、そろそろかなぁ」と、思っていたらしいのですが、長男を幼稚園に送った後、帰宅して玄関に吊るしていた虫カゴを見上げると蝶になっていたそうです。
蝶になったけど、飼育方法が間違ってたかも…。
無事蝶にはなったのですが、後から調べたところ、3月上旬での羽化は早すぎたかもしれません。
越冬に関しても、温度ではなく、日照時間が関係しているとの記事を読みました。
日照時間が短くなることで、蛹(さなぎ)が「冬が近い」と感じ、越冬蛹になるとのこと。
確かに、室内のあまり陽の当たらない所で飼育していました。
捕獲せずにお天道様の下にいたら、ちゃんと羽化していたアオムシに余計な事をしてしまったのかも…。
さらにずっと室内でしたので、羽化時も外の気温よりは暖かかったです。
本来の羽化するタイミングより早い時期に蝶になってしまったかもしれません。
嫁が外に蝶を逃した時も
羽はパタパタ動いてたけど、飛ばなかった。
との報告を受けました。
うーん、うまく飼育してあげられなかったのかもなぁ、ゴメンね。
まとめ
ちょうちょさんゴメン。今度はもっとうまくやる!
外に放した後たくましく育ってる可能性もあるので、何とも言えないのですが、飼育開始時にもうちょっとちゃんと調べてから飼うべきでした。
ただ、アオムシからチョウになる過程を家族で味わえたのは良い経験。
蛹(さなぎ)になったのが9/17。
蝶になったのが3/6。
その間171日、何も飲まず食わずで蝶になりました。
冬眠する生き物もいるくらいなので、珍しい事ではないのでしょうが、生命の神秘ですねー。
蛹(さなぎ)が冬を越す事も四十路を越えて初めて知りましたわー。
羽化したのが午前中だったので、長女と長男が学校から帰ってきて、蝶になった姿を見せてから、外に逃がしたそうです。
今回の経験を生かして、チャンスがあったら今度はもっと上手に飼育したいと思います。
コメント