日本の三大流星群のうちのひとつ「しぶんぎ座流星群」。
毎年1月の上旬に観測でき、2019年は1/4の11時がピーク。
条件の良い所では1時間に最大30個の流れ星が見られるそう。
ちょうどお正月ならではのイベントと合致して(後述します)、観測可能な早朝に起きていたので、江戸川河川敷に見に行ってきました。
果たして都会でも流れ星は見れるのか?
結論を先に言いますと、答えは「イエス」。
晴れていれば都会でも流れ星を見ることは可能でした。
流星群とは?しぶんぎ座とは?
流星群って何?に関しては、前回「ふたご座流星群」の記事をご覧ください。
で、「しぶんぎ」なる言葉ですが、私も今回初めて知りました。
漢字にした方がちょっとはわかりやすいかも知れません、こう書きます→「四分儀」。
「乗らないなら帰れ」でおなじみのゲンドウさんの旧姓が「六分儀ゲンドウ」ですね。
更に八分儀なるものもあり、何かと言うと昔の天体観測機器なんですね。
かつてこの四分儀の形をした「壁面四分儀座(へきめんしぶんぎ座)」なる星座がありました。
ただ、1922年に天空の88星座を決める時にこの「壁面四分儀座」は廃止になったそうです。
ただ廃止になった後も、流星観測者たちの間で「しぶんぎ座流星群」の名前で使われ続け、今度は2009年に国際天文学連合総会で公式に「しぶんぎ座流星群」が公式名称として制定されます。
「廃止にしといてなんじゃそりゃ」とは思いましたが、まぁまぁ実世界でも良くある事ですよね。
「東武野田線」が「東武アーバンパークライン」にしても定着せずにみんなが「東武野田線」を使い続けるようなもんですね(笑)。最初聞いた時の違和感と言ったら、ねぇ。
河川敷で観測する理由
2018年の12月に子どもらと三大流星群のひとつ「ふたご座流星群」を印旛沼公園に見に行きました。
その時、娘と流れ星を見た経験から「これはわざわざ遠くに行かなくても地元でも条件が揃えば見れるな」との感触を得て、今回の観測になりました。
その条件とは、
- 暗い
- 空が開けて全天が見渡せる
- 晴れている
です。
1.暗い
暗い所で言えば都市から離れた方がより暗く、多くの流れ星が見れる確率が上がります。
ただ、ふたご座流星群の時に見た流れ星がはっきりと明るく、「あの明るさのが流れるのなら地元でも観測できるな」と思いました。
また、この日は月明かりが無く観測には好条件との前情報も調査済み。
2.空が開けて全天が見渡せる
流星群は一応「放射点」なる「流れ星がそこらへんから流れるよ」という天球上の一点があるのですが、そこだけを見るのではなく全天を見渡した方が良いそう。
流星群は、放射点のある方向だけに流星が出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。「放射点」とは、流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のことです。例えば、放射点とは反対の方向を見ていても、平均すれば、放射点の方向を見たときと同じ数の流星を見ることができます。
ですから、放射点の方向にはあまりこだわらず、できるだけ空が広く見渡せる場所を選んで、空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。
放射点近くに出現する流星は、こちらに向かって飛んでいるために短い軌跡の流星が多く、一方、放射点から離れた方向では、流星の軌跡を横から見ることになるために、長い軌跡の流星が多く観察されます。
その点で言えば河川敷は開けていて全天が見渡せます。
「あかりの量」も街中に比べれば少ないので、街中の割には暗いです。
3.晴れている
これはもう、言わずもがなですね。
この日は快晴で、条件としてはかなり良かったかなと思います。
しぶんぎ座流星群の観測開始
観測に適した時間は1/4の早朝。
通常でしたら頑張って起きても寒くて行くのがおっくうになって断念している時間です。
ただちょうどこの日は仲間内で恒例になっている「新年恒例麻雀大会」の開催日と重なりまして、夜中の3時まで麻雀してました(笑)。
真夜中の牛丼屋で食事をとり、地元に戻ったのが朝の4時40分。
「晴れていれば観測しよう」とあらかじめ毛布をクルマに乗せて出ていました。
気温は2度。天気は快晴。
寒さと眠気の限界まで観測スタートです。
観測場所は上記の写真のような場所。
右側の明るい光は東西線の妙典の車両基地の灯りです。
東の空には「明けの明星」の金星がひときわ明るく輝いていました。
車両基地の明かりは想定外でしたが、月明かりがないので星はまぁまぁ見れる方です。
観測を開始して、20分ほどした5時ごろ。
1秒にも満たない間でしたが、流れ星が流れました!
だいぶ「寒い&眠い」だったのですが、やはり流れ星はテンションが上がります。
もうちょっと粘ってみようという気になり、次は5時10分ごろ、先ほどより短い流れ星がまた流れてくれました!
その後5時40分まで粘るも、寒さと眠さでギブアップ。
この日は1時間の観測で2個の流れ星を見ることができました。
今回は子どもらは連れ出さずパパ単独行動でしたが、流れ星が見れたことを報告するとうらやましがっていました。
まとめ
都会でも❝星に願いを❞!
都市部においても条件さえ揃えば流れ星は観測可能な事が実証できました。
運と根気に左右されますが流星群観測、楽しいですよ。
何より流れ星を見れると「もっといっぱい見たい」と思うようになってテンション上がります。
流星群の時に「開けた場所で星を見る」だけなので、難易度も低めです。
是非お子さんに流れ星を見せてあげたいパパママはチャレンジしてみてください。
次の三大流星群は8月の「ペルセウス座流星群」。
ただそれ以外にも観測条件の良い流星群はあります。
私はこちらのサイトを見て勉強させてもらいました。
仲間と麻雀しこたま打って、流れ星見て。
幸先良い一年の始まりとなりました。
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