東京の河川敷に自生する「桑の実(マルベリー)」をジャムにして食べる

とって食べる
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旬は6月。短い旬を初体験!

「桑の実」って皆さん食べたことありますかね?

その名の通り「桑の木」になる果実なのですが、名前は知っていましたが見たことも食べたこともありません。

桑の木はかつて日本で養蚕が盛んだった頃、蚕のエサとなる桑の葉を取るために全国各地で栽培されていました。

小学生の頃に習った地図記号にも「桑畑」の地図記号がありましたしね。

桑畑の地図記号
桑畑の地図記号

国土地理院地図 桑畑

ただ私が生まれ育った千葉のベイエリアは全く養蚕とは縁がない地域で、恐らく生まれてこの方、桑の実に遭遇した事がありません。

Wikipedia等を見ても「全国各地で自生している」とは書いてあるものの、見たことないと思うんだよなー。

桑の実の旬は6月の一ヶ月程度と短く、熟れた赤黒い実をつけます。

欧米では「マルベリー」と呼ばれる、ジャムなどにして食べるそうです。

旬の食材百科 桑の実/マルベリー

前から食べてみたいと思っていたところ、東京の某川の河川敷に自生している「桑の実」があると言う情報を仕入れました。

短い旬を逃すと次の機会はまた1年後になってしまうので、子供たちと遊びに行くがてら、探しに行ってみることにしました。

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桑の実と初遭遇!

お出かけしたのは2020年6月20日の土曜日。

コロナの緊急事態宣言があけ、昨年も訪れた江東区の竪川河川敷公園でカヤック体験が出来る様になったので、今年小学校に上がった長男を連れ、長女(9歳)、長男(7歳)とカヤック体験をしてきました。

去年の模様はこちらになります↓

カヤックの体験風景
今年のカヤックの体験風景。子供は300円と格安で体験できます
竪川河川敷公園、2020年カヤック体験の運営体制
今年はコロナ対策のために、運営方針が昨年と変わって1時間6人の定員制になってました、行かれる方はお気をつけて

体験を終えた後、「桑の実がなっている」という河川敷に向かいました。

河川敷を捜索し、10分程すると、娘から

パパ、あれは?

と呼び止められ、指差す先を見ると、おお、アレか!

桑の実と初遭遇!
桑の実と初遭遇!

そうそうコレです。ネットでは見ていた「桑の実」です。

まだ熟しきっておらず、実は赤いままですが、何はなくとも試食してみなくては。

まだ白みがかった桑の実
赤いと言うよりまだ白いな…

うん、全く甘くなくて酸っぱいな。でも食べれるから間違いないな

桑の実初ゲットです!

他にも実がなっている木がないか捜索を続けます。

熟した桑の実のついた木を発見
こっちの木には多少熟した黒い実もついてるな

数十メートル先の別の木に、熟した桑の実がなっていました。

まだ時期が少し早かったのか、熟していない赤い実のほうが多かったのですが、美味しそうな赤黒い実を摘んでいきます。

こちらも試食してみると

うん、甘みは感じる。酸味はさっきのとそんなに変わらないかな。プチプチの食感が楽しいな

この記事を書いている間、ちょうど録画してあった「鉄腕ダッシュ」を見ると、新宿の屋上でTOKIOのメンバーも「桑の木」を栽培して、「桑の実」を収穫していました。

新宿DASH ~120年前に産まれた 元祖国産イチゴ~
  

録画を消してしまい、正確な数字は失念してしまったのですが、放映されていた内容によると桑の実の糖度は8度程度とのこと。

最近ではトマトでも糖度10度程度の物もあるので、甘さは本当に控えめです。

なにはともあれ、熟した桑の実を集めていきます。

長男(7歳)も当然桑の実と初遭遇
長男(7歳)も当然桑の実と初遭遇。熟れた実を収穫すると、手に紫色がうつります
本日の収穫
本日の収穫。手が届く範囲で取れた食べごろの実はこの程度でした。少ないけどしょうがない
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桑の実の探し方

探し方と言うほど偉そうなものではありませんが、今回探してみてわかった桑の木の特徴なんかを。

桑の木の幹
桑の木の幹

桑の木の幹は白味の強い茶色でした。

表面も比較的ツルッとしていて凹凸はない感じです(クヌギとかと比べてってことです)。

桑の木は高いものは高さ10mにもなるそうですが、基本的には低中木です。

今回見つけた桑の木はみな2、3m程度で、「巨木」という感じは受けませんでした。

上の写真の桑の木の写真は、まだ高い部類の方で、幹も太かったと思います。

江戸川河川敷で見つけた桑の木
後日、江戸川河川敷で見つけた桑の木
江戸川河川敷で見つけた桑の木
江戸川河川敷で見つけた桑の木。撮影日は2020年6月27日

こちらは別日に江戸川河川敷で見つけた桑の木。高さ2mくらいでしょうか。

低木の若い木は、葉に特徴があって、ハート型に切れ込みの入ったような葉の形をしています。

特徴的な桑の葉の形状
特徴的な桑の葉の形状

桑の木についてわかりやすく説明しているサイトも見つけました。

【クワ】
日当たりのよい山野に生える、高さ3~5mほどの落葉小高木。葉は互い違いにつき(互生)、深い切れ込みがある葉から全く切れ込みが無い葉まで多様な形の葉を持つ。幼木ほど葉の切れ込みが多く、成木になるにつれて丸くなる傾向がある。4月に淡黄色の小花が集まった花が咲く。雄しべを4個もつ雄花と、雌しべを1個もつ雌花がある。初夏になると果実は赤~黒色に熟し、表面に長い雄しべの先が残る。海浜公園では、防風林の林の中に生えている。

引用元:ふなばし三番瀬海浜公園
クワ|ふなばし三番瀬海浜公園・ふなばし三番瀬環境学習館
  

船橋の三番瀬海浜公園の防風林の中に桑の木があるそうなので、来年の実のなる時期に行ってみよう!

上で述べた通り、桑の木は葉が特徴的です。

それが探すときの一番の目印になると思います。

ただ、桑の葉はすべて切れ込みの入った葉かというとそれが違うのがこの木の特徴でもあります。

同じ木から採取した桑の葉
同じ木から採取した桑の葉
桑の木
こんな感じで生えてました

上の写真は船橋の某公園で見つけた桑の木の葉です。

同じ木から採取した葉の形状が全く違います。

一つの個体に形や大きさの違う葉がつくことを「異形葉性(いけいようせい)」と言うそうで、桑の木はまさにソレだそうです。

異形葉性の強いヤマグワ

この記事の最初に「自生している桑の木なんて見たことない」的なことを言いましたが、その気になって探せばそれなりに桑の木見つけられました(笑)。

流石に街中では見つけられませんが、樹木がそれなりに生えている公園周辺のヤブの中なんかで桑の木は見つけられる気がします。

低木で、左右に「わちゃ」って広がって生える木のようなので、観賞用として公園内などに整備されて植えられるというよりも、ヤブ中で勝手に自生している木といった感じです。

また、「これ桑の木だよな」という木も数本見つけたのですが、実がついていないことも多く、調べたところ雄株の桑の木には実はつかないそうです。

ここらへんはイチョウと一緒なんですねー。

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桑の実をジャムにして食べてみる

採ってきた桑の実ですが、試食した感じだと甘さが足りないので砂糖を入れ煮詰めてジャムして食べようと思います。

参考にさせてもらったのはこちら。

桑の実ジャム・マルベリージャム by *北国の自然農畑*
  
今年の桑の実の収穫は16g
今回の収穫はたった16g。来年は何本か桑の木の目安もついたのでもっと取れるといいな
桑の実ジャム作り
16gの桑の実に半量8gの砂糖を加え、少量なので焦げないように気をつけて火をいれました。最後にレモン汁をちょびっと
桑の実ジャムをトーストにのせて
プチプチ食感を楽しみたかったので、あまり煮詰めずに。というか、量が少なすぎて上手にジャムっぽくなりませんでした。食パンに塗っても面積の半分にも満たなかった…

量は相当少ないですが、味はどうかな?

うん、ベリだー。味はブルーベリーに近いな。やっぱりプチプチ食感が気持ちいいなぁ

味は砂糖を加えたことでちょうどいい甘酸っぱさになり、ブルーベリーっぽい味になりました、おいしいです。

桑の実の特徴のプチプチが残っていて、歯で噛むごとに小さい粒がプチプチして心地よいです。

「量が少ない場合は、冷凍してある程度の量がたまってからジャムを作る」というネット情報も見たのですが、いっぱい取れる保証もなかったので今年は少量で挑戦してみました。

桑の木の見分け方と、桑の木のある場所も今年探してある程度目星をつけられたので、来年はもっと採って、他にも色々試してみたいなと思いました。

まとめ

 

おいしいので、せめて家族分くらい集めたい

都会で桑の実を大量に集めるのはなかなか大変ですが、探せば見つけられなくないこともわかったので、来年はもう少し集めて、家族にも食べさせてあげたいなと思いました。

桑の実が赤黒く熟すのは、アントシアニンというポリフェノールがたっぷりかららしく、栄養素も豊富で女性にとって美容にも良い食べものらしいです。まぁベリーってそういうイメージありますよね。

図書館で借りてきた野草の本によると、「桑の葉」の若葉は食べられるらしく、ちゃんと「桑の葉」としての風味が残る味だそうです。上級者向けだけど、興味のそそられる記述ですね(私だけか?w)

と思ったら、クックパッドにレシピそこそこ載ってました(笑)。

クックパッド 桑の葉レシピ

世の中、まだまだ食べたことないものっていっぱいありますねぇ。好き好んで食べなくてもいいものですけど…。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。

↓ページ下部に「人気記事ベスト10」があります。お時間がある方は見るだけみてやってください(願)。

くるみの木
桑の木を見つけた河川敷でクルミの木も見つけました。と言うか、「河川敷でクルミ」はもはや私にとっては普通の光景になってます。最近葉の形状でクルミかどうか判別できるようになりました。今年の秋はいっぱいクルミを取りにこよう!

 

【2021年6月追記】
今年は桑の実を集めるついでに、「桑の葉」も集めてお茶にしてみました。

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