これぞ0円食材の醍醐味。気兼ねなく使える幸せ!
今年(2020年)の夏、河川敷に自生するすだちと遭遇して「すだち胡椒」を作りました。
0円すだちと初遭遇時の記事はこちら ↓。
関東人の私はこれまでの人生で「すだち」とほぼ接点はなし。
家の食事で出たこともなければ、勿論買ったこともありません。
記憶を辿って思い浮かぶのは、外食で焼き魚を頼んだ時に出てきたかなぁという位です。
テレビの映像で「さんまにすだち」「松茸にすだち」というのは良く見ますけどね。
それがいきなりやってきた、どれだけ取っても0円、好きなだけ使っていい「すだちバブル」状態。
貧乏人はダメですね(笑)、ここぞとばかりにやりたい事に使い倒してみました。
宝くじ当たったダメ親父みたいだな、ワタシ。
初めて知った「すだち」のアレコレ
今までの人生でほぼ接点のなかった「すだち」。
使い倒すために調べていたら、色々な情報を仕入れました。
「勉強になった」と思った事を書いていきます。
すだちも黄色くなる
まず驚いたのがコレ。
でも言われてみれば確かに柑橘なんだからそうですよね。
ゆず胡椒を作る時に使う青柚子も、冬になると黄色くなるんだから、当たり前といえは当たり前ですよね。
すだちは黄色くなって熟してくると味が落ちるそうで、ほとんど市場に出回る事はないそう。
目にしたことがないので「すだち=緑のもの」のイメージが固定観念として頭にこびりついていたんですね。
嫁さんにも教えてあげると
え?そうなの?黄色くなるの?
と驚いていました。
ちなみに同様に緑のイメージのある「ライム」も黄色くなるそうです。
ただ食材としては酸味が強い方が良いので、まだ緑色の時期に収穫してしまうとのこと。
ためになったね〜(もう中で)。
すだちの旬は8〜10月
1年中流通しているすだちですが、露地物の旬は8月から10月。
それ以外の時期はハウス物や旬の時期に収穫した物の冷蔵物だそう。
私が見つけて採ってきたすだちは、図らずも旬ど真ん中のモノ。
「さんまにすだち」「松茸にすだち」とかはともに秋が旬の食材同士による、日本料理でいうところの「であいもの」ってことですね。
なるほど、そりゃ美味しいわけだ。
すだちの生産量は徳島県が98%。さらに正しい切り方搾り方がある!
すだちが徳島で、かぼすが大分。
ここらはケンミンショーなんかでだいぶこすられているので知っている知識ではありました。
ただ国内生産量の98%が徳島産とは知らなかった。
お隣の香川が「うどん県」なら、徳島は「すだち県」ですね。
徳島の方達にとってはすだちは味噌汁並に出てくる食材だそう。
さらに知らなかったのはすだちの正しい切り方と搾り方。
すだちの正しい切り方
すだちは横に切るのが正しい切り方なんですね。
なるほどこの方が断面がキレイで映えますもんね。
すだちの正しい搾り方
確かに、搾る時に種がいっぱい落ちるなとは思っていたんですよ。
その搾り方は知らなかったわー。
今回使うすだち
ではすだちを採りに行きましょう。
30個弱のすだちを取ってきましたが、さすがに1日2日で使い切れる量ではないので、冷蔵保存する事に。
すだちをビニール袋に小分けにして入れ、冷蔵庫に入れると、1ヶ月程度は持つそうです。
冷凍保存もできるみたいなので、さらに追加でとってきて冷凍しようかなぁ。
情報元はここらです。
やりたかったすだちレシピその1「お酒に贅沢に入れる」
では、すだちを使ってやりたかった事をやっていきます。
焼酎をキリンレモンで割って、すだちを好きなだけ搾って入れます。
甘くない炭酸でもいいのですが、私が甘いお酒が好きなのと、スーパーでいつも安く売っているのでキリンレモンを使いました。
味は皆さんが想像される通りの、甘酸っぱい味になりますが、これが爽やかで美味しい。
指が汚れるのを気にせずに実も潰して入れると、飲んだ時につぶつぶ果肉を感じられてこれがまた美味しいです。
うちの嫁さんは甘めのお酒はそこまで好みではないのですが、
これは美味しい、酸味が効いてスッキリ飲める
と、お気に入りです。
やりたかったすだちレシピその2「すだち蕎麦」
「すだち」と言ったらかつては「さんまにすだち」が真っ先に思い浮かんだのでしょうが、今はこっち「すだちそば」かも知れません。
とにかく見栄えが良くて、スゲー旨そうに見えますもんね。
お店で食べたら1,000円はくだらないと思いますが、家で作ればリーズナブルに(しかも0円すだち入れ放題)。
市販のめんつゆを容量どおりに水で割り、油揚げ、香りを出すためのかつお節を投入。
そこにすだち半個分を搾り入れました。
すだちそばは基本「冷」なんでしょうが、気分的にこの日は「温」が食べたかったのでかけそばスタイルで。
ビジュアルはなかなか。
いただきまーす。
美味い!市販のめんつゆでも全然美味しくなるな
甘じょっぱさに酸味が加わって、とっても美味しいです。
後日冷やでも作ってみましたが、これまたウマイ。
どれも美味しく汁まで飲み干せる旨さでした。
やりたかったすだちレシピその3「すだち塩ラーメン」
蕎麦の次はラーメン。
マルちゃん正麺で「すだち塩ラーメン」を作ってみました。
では、いただきまーす。
美味しいけど、すだちがそこまで生きてないな
すだち塩ラーメン、ウマイはウマイですが、蕎麦の方が上ですね。
塩ラーメンの塩気が強くて、すだちの風味がそこまで立たない感じ。
塩気を薄めに調整してからすだちを入れるともっと美味しくなるかなと思いました。
やりたかったすだちレシピその4「すだちマヨネーズ」
前回記事のザリガニ料理の時に使用したのが、すだちマヨネーズ。
マヨネーズにすだちを搾り、エビアボカドとザリアボカドを作りました。
どちらの料理も酸味が効いた、ちょっとお高い店の味みたいになりました。
子供たちにも好評でした。
やりたかったすだちレシピその5「すだち納豆」
普通に納豆を作った後、すだちの搾り汁を半個分入れます。
納豆の中に種が入ると面倒なので、汁だけを別で搾って投入しました。
他の料理もそうなんですが、自分でとってきたバイアスがかかっているからか、全ての料理で旨味が増している気がします(笑)
程よい酸味で美味しいですね。
嫁さんは納豆にポン酢を入れて食べることがあるそうで、一口食べてもらった所、それに近いと言っていました。
やりたかったすだちレシピその6「唐揚げにすだち」
2020年9月の下旬に、ガストでこんなキャンペーンが。
40半ばのおっさんに10個完食はなかなか厳しめですが、持ち帰りも可能との事なのでありがたい。
平日のランチに食べに行きまして…
2個ほど食べきれなかったので、持ち帰ることに。
で、晩酌のつまみにすだちを搾って頂きました。
唐揚げにすだち。間違いないな!すげーウマイ
これは子供らにも食べさせてあげたいなと思ったので、週末に唐揚げを作ってみました。
参考にさせてもらったレシピはこちら。
特売で100g39円で鶏むね肉が売っていたので、人生初の唐揚げ作りに挑戦してみました。
鶏むね肉での唐揚げですが、レシピ通り作るとちゃんとしっとりジューシーな唐揚げになりました。
すだちを搾って食べると、さらに美味しく、写真のお皿の後も、同じ量くらいで第3弾まで作ったのですが、全て完食しました。
やはり子供らの食いつきも良く、長男(7歳)、次男(4歳)ともバクバク食べてました。
搾った後のすだちは、業務スーパーで売っていたペットボトルのレモンサワー(サンガリア)に入れて飲みました。
うちの嫁さん曰く、このレモンサワー
罪悪感なく飲める、大人をダメにするレモンサワー
との事(笑)。
味がちょっと甘めなんで、すだちを入れると酸味が効いてバランスが良くなります。
コスパも良く(確か500mlで120円くらい)だったので、リピート確実です。
やりたかったすだちレシピその7「冷奴にすだち」「キノコにすだち」
庶民に「松茸にすだち」は遠い夢なので、ここはしいたけで代用。
しいたけでも全然美味しいしね。
ご想像通り、普通に美味しいです。
いつか「松茸にすだち」が出来る日が来るといいな。
いや、私の決断で「エイや」って買えばいいだけなんですがね(笑)、それが難しい…。
やりたかったすだちレシピその8「すだちご飯」
参考にさせてもらったレシピはこちら。
【すだちごはんの材料】
- 炊き立てごはん
- かつおぶし 適量
- 醤油 適量
- すだち 1個
作り方は簡単。
ごはんにかつおぶしと醤油をたらして混ぜ、最後にすだちを搾るだけ。
あぁコレ、ウマー
この「すだちご飯」、リンク先のレシピサイトでは「徳島県民の朝の定番メニュー」と紹介されていますが、さっぱりしていてそれでいて醤油の塩気とかつおぶしのうま味もあるので、おかずいらずでこれだけで食べ進められます。
私はコレ平日の夜に食べたのですが、妻の作ってくれていたおかずも忘れて、お茶碗の半分くらいまでコレだけで食べてました。
食欲のない時なんかでも、これは結構食べれる気がします。
まとめ
すだちは使い勝手が良くて、何にでも合いますね
王道の「さんまにすだち」もやりたかったのですが、今年のサンマの高騰により来年にお預け。
来年は豊漁で価格が安いと助かるなぁ。
すだちは常備しておくと、やはり使い勝手がいいですね。
ちょっとした料理に使うだけで、味のランクが1ランク上がる気がします。
実は10月の頭にも採りに行き、冷蔵と長期保存用に冷凍にもしてみました。
もう少ししたらお正月のご馳走も考える時期ですしね。すだちがあるとお酢の代わりに色々使えそうなので。
色々試した中で順位をつけるとしたら、もろもろ総合すると、
- 1位 すだちチューハイ
- 2位 唐揚げすだち
- 3位 すだちそば/すだちご飯/すだち納豆
ですかね。
どれも凄く美味しくて、基本ハズレなしだったのですが、「お酒に絞って入れるだけ」と言う手軽さと汎用性の高さから1位はすだちチューハイですかね。
何より、すだちチューハイを嫁に作ってあげると嫁が喜ぶんでね(笑)。自由にいろいろな事させてもらってる恩を少しくらいは還元しないとね。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。
↓ページ下部に「人気記事ベスト10」があります。お時間がある方は見るだけみてやってください(願)。
コメント
餃子のタレの酢の部分をスダチにするのもおススメですよ。
通りすがりの関西人。さま
コメントありがとうございます。
確かにそれは美味しそうですね。
冷凍したすだちが残っているので、今度試してみます。
想像するだけで、ちょっとよだれが出てきますね。