自生している花のつぼみを食べます。エディブルつぼみー!
当ブログに何度か訪問頂いている方(いつもありがとうございます)はお気づきでしょうが、私は街中で採取できる「無料食材」が好きなんです。
等々。
いっぱい採ってきてるので、これまでの遍歴はこちらのまとめをご覧ください。
定期的に図書館で本を借りたり、検索などをしては情報収集をしています。
そんな折、今年の春先にこんなネット記事を見つけました。
「カンゾウ」という、春先に土手などで取れる美味しい野草があるらしい!
当然、河川敷に探しに出かけたのですが、この春はカンゾウは見つけられず。
ただこの「カンゾウ」、夏に花を咲かせ、そのつぼみが食べられると言うではないですか。
咲く花は鮮やかなオレンジ色で、他の植物と同化しやすい緑の若葉を探すよりは断然探しやすいはず。
しかもこの時期に花を見つけられれば、来年春には若葉のカンゾウも楽しめる!おぉ、一石二鳥。
汗をカキカキ、自転車で地元の河川敷を捜索してゲットして食してみました。
カンゾウ(萱草)の基礎知識
カンゾウは水気がある場所を好み、田んぼのあぜや土手などに生えているそう。
ちなみに漢字では「萱草」と書き、のど飴の宣伝でよく聞く「カンゾウ(甘草)エキス配合」の甘草とは別物です。
カンゾウの仲間の一属は「ワスレグサ」と呼ばれ、
ワスレグサ(忘れ草)は、花が一日限りで終わると考えられたため、英語ではDaylily、独語でもTaglilieと呼ばれる。実際には翌日または翌々日に閉花するものも多い。中国では萱草と呼ばれ、「金針」、「忘憂草」などとも呼ばれる。
引用元:Wikipedia ワスレグサ
とのこと。
似たような名前の「ワスレナグサ(勿忘草)」とは無関係だそう。色々とややこしいなあ。
若葉は、おひたしにして、酢味噌で食べる。花の蕾は食用され、乾燥させて保存食(乾物)とする。中華料理では、主に「金針花」(チンチェンファ jīnzhēnhua)、「黄花菜」(ホワンホアツァイ huánghuācài)と称する花のつぼみの乾燥品を用い、水で戻して、スープの具にすることが多い。
引用元:Wikipedia ワスレグサ
中華料理では乾燥させて食べるそうですが、調理しての飲食も可能です。
食べてみた方の感想を調べて多かったのは「アスパラみたい」という感想、どんな感じなのか気になるなぁ。
乾燥の金針菜はネットでも買えるみたいですね。
そんなに高いわけでもないですね、数百円から買えるみたいです。
ノカンゾウとヤブカンゾウ
今回、探しに出かけて見つけたカンゾウは「ノカンゾウ」と「ヤブカンゾウ」の2種類。
ともにオレンジ色の鮮やかな花をつける、見つけやすい花でした。
ちなみに同じような時期にオレンジ色の花を咲かすのが「オニユリ」です。
ただオニユリは下を向いて咲くので間違えることはないかと思います。
自転車で捜索中、遠くにオレンジ色が見えたので近くに行ってみると「オニユリだった」というのは「カンゾウ探しあるある」になります(ないないw)。
ノカンゾウ
ノカンゾウは花弁が重ならずに咲く一重咲きの花です。
花が咲くまではヤブカンゾウとの見分けはほぼつかないらしく、湿地を好むみたいです。
ヤブカンゾウ
ヤブカンゾウは花弁が重なって咲く、八重咲きの花です。
今回探すと、こちらのヤブカンゾウの方を多く見つけました。
以外な場所でも見つけて、ちょっとビックリもしました(後述します)。
色と形状がゴージャスな感じがして、見ていて心が嬉しくなる花です。
つぼみを手で折って採取するのですが、「ポキッ」と折れて心地よいです。
「これから咲くぞー」と言うところを摘むので、少しだけ心が痛みます。
ただ、茎が枝分かれしてガンガンつぼみが出来て、更にそこまで希少な植物でもないらしいので、気に病むことはないと後から調べて知りました。
初めてなのでどの程度が食べごろかも分からず、緑のつぼみも、花が咲く直前のオレンジのつぼみも採ってきました。
結論から言うと、どちらも美味しく食べれました(笑)。
採取日は6月の最終週。時期としてはまだちょっと早かったかもしれません。
カンゾウのつぼみの旬は6月末~7月いっぱい位らしいので、食べごろの大きめのつぼみは少なかったです。
こちらのサイト、写真も大きくて見やすかったです。
おまけ、今回見つけたその他の野生食材
河川敷を捜索中、他にも自生する食材を見つけました。
まず驚いたのがコレ。
河川敷グラウンドの生垣の中に、青柚子らしきものがなっていました。
トゲがある植物だったので柑橘系だとは思うのですが、大きさはまだ小さく、指の第一関節程度の大きさ。
夏場になったら再訪して、大きく育っているか確認してみようと思います。
青柚子だったら柚子こしょうが作れるなぁ。
【2020年9月追記】
青柚子ではなく、すだちだったみたいです。「すだち胡椒」を作りました!
アップルミントが密集して生えていました。
こいつらは本当に良く見るなぁ。
桑の実も見つけました。
ちょうど前週に桑の実を探しに行ったばかりで、木と葉の特徴を覚えていたので、自転車で通りすがらに見つけました。
赤黒く熟した実は見つけられなかったので、今回の収穫はスルーしました。
河川事務所の立ち入り禁止と思われるフェンス越しに、謎の実がなっていました。
まだ収穫には早そうだったので、採ってはこなかったのですが、何ですかねコレ?
嫁さん曰く「冬瓜じゃない?」と言ってたのですが、冬瓜ではないような…。
今度通った時、まだ生えてたら収穫してみます。
【判明しました】おそらく「キカラスウリ」のようです。
カンゾウのつぼみを食べるよ!(茹で)
「アスパラの様な味」との前情報は仕入れていたので、軽く茹でて、ポン酢マヨで食べてみましょう!
あぁ、完全に野菜だコレ、歯応えもあって美味しい
花のつぼみなんで、もう少しクタっとした食感かと思ったのですが、そんなことはなかったです。
オレンジ色のつぼみの方が咲く直前なので多少柔らかいですが、緑のつぼみの方は完全に野菜です。
クセは全くなし。
シャクシャクする食感が心地良くておいしいです。
嫁さんにも食べてもらいました。
うん、美味しい美味しい。クセのないインゲンっぽいかな
根元の硬い方は、多少粘り気も感じて、オクラっぽさもあります。
食感の歯切れの良さは確かにアスパラっぽいけど、味はそこまで似ていないです。
クセのない、本当に美味しい野菜って感じです。
お腹一杯食べたいけど、今回は量がなかったので大人だけで食べました。
子供たちにも食べさせてあげたいなぁ。
カンゾウのつぼみを食べるよ!(焼き)
後日、実家に帰る途中で寄った公園でもヤブカンゾウを見つけました。
さらに先程「以外な場所でも見つけた」と書いたのですが、なんと実家に帰ったら、実家の発泡スチロールプランターから生えてました(笑)。
父に聞いたところ、「おかあさんがどこからかもらってきて、植えたら生えた」との事。
前からあったと思うのですが、興味がなかったからスルーしてたんでしょうねぇ。
夕飯のおかずに一品になりました
娘ちゃん(9歳)の感想は?
おいしい。茎のところがアスパラみたいだね
やはりアスパラっぽさは感じるようです。
お初食材だったのですが、長男(7歳)、次男(4歳)はなんの疑問も持たずにバクバク食べています。
クセがないから、大人から子供までイケちゃうおいしい食材です。
【2021年7月追記】
カンゾウの花も食べてみました!
まとめ
カンゾウおいしい!来年春にはカンゾウの若葉を楽しもう!
今回捜索して、カンゾウの群生地を何箇所かマーキングできました。
これで来年からは春の若葉と夏のつぼみの2回楽しめることになります。
私の住んでいる千葉では、6月の下旬から7月いっぱい位にかけて、オレンジ色の花を目安に見つけられましたので、食べてみたい方は水気のある、土手や公園やあぜなどをお探しください。
「どこにでも生えてる」と言うわけではないと思いますが、だからこそ見つけた時の「やった!」感はありますよ。
ちょっと調べてみると生の金針菜は、そこそこ高級食材みたいですね。
現在売切中ですが、500gで¥2,980円とのことです。が、自分で採ればタダです(笑)。
美味しい食材なので、探すのも宝探しみたいで面白いですよ。まぁぼちぼち大変ですけど…。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。
↓ページ下部に「人気記事ベスト10」があります。お時間がある方は見るだけみてやってください(願)。
【2021年3月追記】
2021年3月にこの時見つけた場所を再訪して、カンゾウの若芽を摘んで食べました!
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