教えてもらって、セリがどんなものかわかりました。
わたしの趣味の「とって食べる」記事です。
ドングリ→ザリガニ→クルミ→ぎんなん→ツクシ→ノビル→ふきのとうと来て、今度は「セリ」です。
山菜・野草の本などを読んで、「春先の田んぼや水辺でセリが採れる」のはわかっていました。
タイミングよく、田んぼでの農業体験イベント的なものに参加して、そこにいた農業指導のおじさんにセリについて教えてもらい、採って食べてみました。
セリとは
セリはセリ科の多年草で、日本全国の山野に自生しています。古く奈良時代にはすでに食用とされていた記録が古事記、万葉集に残されています。水分の多い土壌を好み、沢や河川の水際などに繁殖しています。
栽培も昔から行われ、水田稲を刈った後やアゼなどにも沢山生えていたりします。現在は養液栽培された物が通年出回っています。引用:旬の野菜百科
セリと言ったら春の七草がまず頭に浮かびます。
「セリ、なずな、ゴギョウ、ハコべラ、ホトケノザ、すずな、すずしろ、春の七草。」
七草粥に入れるものとの認識で、冬が旬かと思っていましたが、天然物や野草としてのセリは2月から4月頃が旬らしいです。
セリは夏に花をつける植物で、春先に柔らかい芽をグングン伸ばします。セリが美味しいのは、その若く柔らかい茎葉の部分なので、旬の時期は2月から4月の春となります。
正月の七草に入っているので、その頃も旬では?という声もありますが、実際にはその頃のセリはまだ本当に小さく、探すのにも苦労します。引用:旬の野菜百科
コレは「セリ」なのかな?
採取地は、田んぼ周辺。
市川市の北のほう、鎌ヶ谷市との市境あたりの田んぼです。
はじめに小川の水際に生えている植物が「セリっぽいかな」と思い、引き抜きました。
匂いを嗅ぐとセリっぽい匂いはします。
葉の形状もセリの様な気が?
ただ正直なところ、これまでの人生でセリをまともに観察したことなどなく、全く自信がありません。
農業指導のおじさんに恐る恐る聞いてみました。
あのー、これってセリですかね?
ん、んーんどうかなぁ?(葉をちぎって)匂いが少し弱い様な。芹ならさっきあっちの田んぼに生えてたな、おいで
ラッキー!
詳しい人に教えて貰えます。
ほら、これがセリだ
これがセリだそうです。
じゃあこれ抜いて持って帰ってもいいですか?
どうぞどうぞ。この時期のセリは香りが良くておいしいぞー
よーく観察して特徴をインプットします。
葉も茎も思いのほか小さい感じ。
上に伸びるというよりは、横に広がって生えてるイメージ。
抜くと根元が赤紫色です。
これが野生のセリの特徴でもあるそう。
一度特徴を掴めばもう大丈夫。
周辺を見回すと、あちらこちらにあるね、セリ。
まだまだありましたが、例のごとく初めてなので控えめに収穫。
この後調べてわかるのですが、田んぼに自生しているセリは丈が短く、茎の根元が赤紫色。
小川に自生しているセリより香りが強く、「田芹」と呼ばれるそうです。
私が最初に見つけたモノも、もう一人の農業指導のおじさんによると、「多分セリかその仲間」とのことでしたので、味見してから判断することしました。
【2020年5月追記】
セリ摘みの様子を動画に撮ってきました。参考になれば!
摘んできたセリの下処理
「セリは根が美味しい」との情報を仕入れました。
根っこも良く洗えば問題なく食べれるらしいので、ハサミで茎と根を分離して、根っこ部分をより念入りに洗います。
この段階で最初に採った「セリと思わしきモノ」を茹でて食べてみました。
「うん、問題なく食べれる。これもセリだろう」と、判断。
調べてみると、アク抜きしてから使った方がいいと書いてあったので、数分茹でたのち、水にさらして適当にアク抜きしました。
ドクゼリに注意
野草や山菜採りで気をつけたいのは、毒草と間違えて食べてしまうこと。
有名なところでは、ギョウジャニンニクと間違えやすいイヌサフラン、ニラと間違いやすいスイセンとかですかね。
毎年のようにニュースになっています。
自生するセリも似たような「ドクゼリ」というものがあります。
ドクゼリはセリより大型で、根元が太くタケノコ状になっているのが特徴です。
ただ、素人が自己判断で摂取するのは危険な事があります。
食べる際は、しっかり確認した上で自己責任でお願いします。
採ってきたセリを食べる
仙台には、「セリ鍋」というものがあるそうです。
セリの葉も根も入れて鍋にすれば間違い無いだろうと言うことで、鶏肉と野菜とセリをぶち込んで鍋にしてみました。
うん、柔らかいし爽やかな香りで美味しい。根っこもシャキシャキしていい歯ごたえ
鍋に入っている春菊とかが好きな人は、絶対気にいる味だと思います。
我が家は私も嫁も春菊好き。
嫁には「おいしい」と好評でした。
ただ、長男(5歳)は苦手だったらしく、セリは一口二口しか食べてもらえず。
香りが強いから、子供には苦手な子も確かにいるかなー。
まとめ
爽やか春の味!
専門家に教えてもらってのセリ初収穫でした。
リピートするかしないかで言えば「来年も獲るな」と思えるおいしい野草でした。
ドクゼリには注意しなければなりませんが、自生地がわかれば、今まで経験してきたツクシ採りやノビル採りと一緒で、この先ずっーと収穫を楽しめます。
春先の田んぼや湿地帯に生えてることはわかっているので、興味のある方は探しに行ってみてください。
香りが強くてやわらかくておいしいですよ。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます(礼)。
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